米労働力の増加でFRBは緩和策継続へ,失業率低下ペース鈍化

非営利の人材紹介団体、米フィラデ ルフィア・ワークスの幹部、メグ・ショープ・コペルさんは、支援を求 める米国人が増加していることを明らかにした。

コペルさんは「職探しに専念している人の数は実際、増えている。 労働市場から脱落した多くの人々が探している」と話す。

JPモルガン・チェースのシニアエコノミスト、ロバート・メルマ ン氏の試算では、景気回復を受けて人々が労働市場に戻り、労働供給は 昨年10-12月(第4四半期)に前年同期比で0.8%増えた後、今年は 約1.2%増加する見通しだ。

短期的には、労働力人口の増加は失業率低下を遅らせるという困っ た副作用をもたらす。メルマン氏は失業率が現在の7.9%から年末まで に7.5%に低下すると予想した。昨年は0.7ポイント低下した。

ただ長期的に見れば、労働供給の増加は朗報だ。就業意欲のある労 働者層が膨らみ、経済の潜在的な成長性が高まると、米アトランタ連銀 の政策顧問、ジュリー・ホッチキス氏は指摘する。

これは投資家にとっても希望の兆しだ。失業率の緩やかな低下を受 けて、政策当局は賃金に起因するインフレ率上昇を心配せずに、より長 期にわたって金融緩和を継続できるからだ。

ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジャ ン・ハッチウス氏は「米連邦準備制度理事会(FRB)は雇用を高い水 準に押し戻すべく経済を後押ししていくために、今後数年かけて極めて 緩和的な姿勢を続けるだろう」と予想。2013年は毎月850億ドルの債券 購入ペースを維持し、来年はペースを落とすとしても購入は続けるとの 見方を示した。また、失業率が当局の基準とする6.5%をようやく下回 ると予想される16年初めまで、利上げはないと分析した。

原題:Rising U.S. Labor Force Keeps Fed at Ease as Jobless Drop Slows(抜粋)