リーダーズ・ダイジェストのブランド活用、企業再生へ鍵握る

創刊91年の歴史を持つ米リーダー ズ・ダイジェスト誌を発行するRDAホールディングを2007年に買収し たプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社にとって、同社 の象徴的なブランドの活用は最後に残された手段だ。消費者が電子メデ ィアに移行する中で、RDAは4億6500万ドル(約440億円)相当の債 務負担を軽減するため、連邦破産法に基づく会社更生手続きの適用を申 請した。

経営破綻したスナック菓子「トウィンキー」メーカーの米ホステ ス・ブランズ、「コダクロームフィルム」の米写真用品メーカーのイー ストマン・コダックと同じように、リーダーズ・ダイジェストのブラン ドには潜在的な価値がある。

RDAは1990年に上場。PE投資会社リップルウッド・ホールディ ングス率いる投資家グループが07年に16億ドルで買収し、約8億ドルの 債務も引き継いだが、広告収入の減少などを理由に09年8月に最初の破 産法適用に踏み切った。

事業再建助言会社コンウェイ・マッケンジーのバン・コンウェイ最 高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「このブランドは生き 続けるだろう。そこに価値が存在するからだ」と指摘。債務を抱える企 業は電子書籍市場の変化に「機敏」に対応しなければならないとも語っ た。

RDAは17日、ニューヨーク州ホワイトプレーンズの連邦破産裁判 所に会社更生手続きの適用を申請。申請書によると、同社の資産と負債 はそれぞれ10億ドルを上回っている。

債務圧縮

RDAのロバート・グースCEOは裁判所への提出資料で、会社の 幹部は「象徴的なブランドが関係する中核事業を変革するため、野心的 だが必要な一連の取り組みに着手した」と説明した。

米銀ウェルズ・ファーゴが支援するリストラ合意の下で、RDAが 抱える4億6500万ドルの優先債は全て株式に転換される。破産法11条か ら脱却する際の債務残高は約1億ドルと、約80%圧縮されるとRDAは 見込んでいる。

グースCEOは「大幅な債務削減をもたらす破産法11条の手続きに より、変革への取り組みで特にデジタル分野で新たな活力が生まれてい る強力な北米の出版ブランドに経営資源を集中させることで、事業を再 定義することが可能になる」と述べた。

原題:Reader’s Digest Iconic Name Holds Key to Strategy in Bankruptcy(抜粋)

--取材協力:Phil Milford.

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