米国債:10年債利回りは2%付近-FOMC議事録に注目

米国債市場では10年債利回りが4営 業日連続で2%を上回った。20日公表される米連邦公開市場委員会 (FOMC)議事録では、刺激策を引き揚げるタイミングをめぐり一段 の詳細が示されるとの観測が広がっている。

景気の勢いが増しつつある兆候が見られる中、今年の米国債相場は 低調な滑り出しとなっている。ニューヨーク連銀はこの日、財務省が先 週発行した30年債を含め、14億5000万ドル相当の債券を買い入れた。こ の日はリスク選好の高まりから株式相場が上昇した。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「投資家は方向性 を得られるような材料を待っている。だがそれまでは、この水準付近で 推移するだろう」とし、「株式で多少リスクオンの取引が見られた。リ スクセンチメントの改善で、米国債市場から逃避買いの動きが後退し た。非常につまらない相場展開だ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.03%。一時2bp下げる場面もあった。同年 債(表面利率2%、2023年2月償還)価格は7/32下げて99 3/4。米国債 市場は前日、祝日のため休場だった。

10年債利回りは昨年12月31日以降27bp上昇。ただ10年間の平 均3.63%は下回っている。先週は5bp上げた。

30年債利回りはこの日4bp上昇の3.21%。

議事録

株式市場ではこの日、S&P500種が約5年ぶり高値に上昇した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれ ば、10年債の年初来リターンはマイナス1.9%。米国債全体ではマイナ ス0.9%となっている。一方、株式のS&P500種株価指数は配当再投資 分を含めてプラス6.9%。

米連邦準備制度理事会(FRB)はあす20日、FOMC(1月29 -30日会合分)の議事録を公表する。1月3日に公表された昨年12月会 合分の議事録では、債券購入の終了時期を年末か、それより前にするか で意見が割れたことが明らかになった。その翌日、10年債利回りは8カ 月ぶり高水準に上昇した。

ニューヨーク連銀はこの日、2036年2月から43年2月に償還を迎え る証券を買い入れた。

タカ派とハト派

野村ホールディングスの金利戦略責任者ジョージ・ゴンキャルベス 氏(ニューヨーク在勤)氏は「タカ派から既に多くの発言が出ているこ とは知られている」とし、「どちらかと言えば、リスクはハト派がここ 6週間に一部タカ派の勢いを落ち着かせてきた可能性があることだ」と 述べた。

さらに、タカ派はFRBのバランスシートが膨張し過ぎないように 資産購入を減らしたいと考える一方、バーナンキ議長とイエレン副議長 が「その判断を下すには時期尚早だと考え、1月の会合で説得する機会 はあった。それが議事録に記される可能性はある」と分析した。

原題:Treasury 10-Year Yields Rise Above 2% Before Fed Meeting Minutes(抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda.

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