IHIなど造船各社が日本連合、ブラジル大型海洋施設受注狙う

IHIや三菱重工業など大手造船各 社が日本企業連合を形成し、海洋施設の大型プロジェクトの事業化に乗 り出す。第1弾としてブラジル沖の海洋油田・ガス開発向けに浮体輸送 施設の受注を目指す方針だ。

国土交通省など複数の関係者への取材で明らかになった。海洋油 田・ガス開発にかかわる船舶需要は今後も堅調な伸びが見込まれる。た だ、この分野で強みを発揮する韓国企業に比べて日本企業は出遅れてい た。そこで、各社が経営資源を持ち寄り、技術的課題を克服するために 共同で技術研究組合を設立、オールジャパンでの取り組みを進める。

国交省によると、同組合には他にIHIとJFEホールディングス の造船合弁会社であるジャパンマリンユナイテッド、川崎重工業、三井 造船に加え、海運大手の日本郵船、独立行政法人の海上技術安全研究 所、日本海事協会が参加する。政府も補助金として調査費を負担する方 針で、事業化に向けて支援する。

受注を目指すプロジェクトは、ブラジル沖の洋上掘削・生産設備の 近くに輸送施設(ロジスティクス・ハブ)を設置する事業。ブラジル国 営石油会社のペトロブラスに提案する。陸上から高速船で人員や物資を 運び、ハブから各洋上設備にヘリでシャトル輸送を行うための浮体輸送 施設と高速船も組み合わせて提供する。

国交省は19日、IHIなどによる技術研究組合の設立を認可したと 発表した。発表によると、企業連合は2014年度までに技術開発や安全性 評価等を実施し、15年度から事業化することを目指すという。