TOPIXが小幅続伸、業績評価でブリヂスト急騰-農業人気

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東京株式相場は、TOPIXが小幅 に続伸した。今期純利益が過去最高になるとの見通しを示したブリヂス トンが急騰し、指数の押し上げ寄与度で1位。政府の成長産業化方針を 受け、井関農機など低位農業関連株は人気化した

一方、為替の円高方向への動きが嫌気され、電機や輸送用機器など 輸出関連株はさえず、相場全体の上値を抑えた。TOPIXの終値は前 日比0.92ポイント(0.1%)高の963.61。一方、日経平均株価は35円53 銭(0.3%)安の1万1372円34銭と反落した。

大和住銀投信投資顧問の岩間星二ファンドマネジャーは、日本銀行 の総裁人事という大きなイベントを前に、「投資家の様子見姿勢は強ま っている」と指摘。ただ、日米金利差が拡大しているほか、日銀の金融 緩和路線は続く見通しで、「円安基調は継続し、日本株も上昇トレンド は変わらない」との認識を示した。

きょうの日本株は、朝方に麻生太郎財務相が閣議後会見で外債購 入、日本銀行法改正の可能性を否定したことが市場に伝わり、為替市場 が円高方向に振れたことで電機など輸出関連株中心に売り優勢で始まっ た。ただ、円の上昇が限定的だったことから日本株も下げ渋り、 TOPIXはプラス圏に浮上した後、堅調に推移にした。

午後には、為替が再び円高方向への動きを見せたほか、政府が不動 産価格を抑制するとの一部報道を材料に、中国上海総合指数が一 時1.6%安と下げピッチを加速。これらが懸念され、TOPIXも再び マイナスに沈む場面もあったが、終値では上昇を維持した。SBI証券 の鈴木英之投資調査部長は、一部主要国から非難の声も出てきており、 「一本調子の円安局面は転換期にきている」と受け止めていた。

値上がり銘柄多い、小型株堅調

東証1部の値上がり銘柄数は1075と、値下がりの496を大きく上回 った。規模別株価指数を見ると、小型株指数の0.8%高に対し、大型株 指数が0.1%安。国内新興市場でも、ジャスダック指数が1.5%高 の66.21、東証マザーズ指数が0.6%高の492.95と上げ、個人を中心とし た小型株への資金流入は活発なことがうかがえた。

東証1部33業種はゴム製品、石油・石炭製品、建設、パルプ・紙、 海運、陸運、繊維製品、水産・農林、食料品など26業種が上昇。上昇率 1位のゴムでは、ブリヂストが急騰。2013年12月期の連結純利益見通し を過去最高の2350億円を見込むと前日発表。SMBC日興証券など複数 の証券会社が強気の投資判断を維持した。原材料価格の低位安定が利益 面で下支えるとし、クレディ・スイス証が目標株価を上げた住友ゴム工 業も高い。

井関農機や丸山製作所、コープケミカル、日本配合飼料、クミアイ 化学工業、イハラケミカル工業、北興化学工業など低位農業関連株は急 伸。18日の産業競争力会議で、安倍晋三首相は農業分野に関し「従来の 発想を超えた大胆な対策を講じたい」と述べ、構造改革の加速化や農産 品の輸出拡大を進める方針を表明、業界活性化を見込む買いが入った。

JAL、工作機械株軟調

一方、業種別では電気・ガス、電機、情報・通信、輸送用機器、空 運など7業種が下落。空運で下げた日本航空には、安倍晋三首相が18日 の参院予算委員会で、会社更生法適用企業として法人税減税の特例措置 を受けていることに関し、「多くの課題と問題があると認識している」 と述べた、と共同通信が同日報じる材料があった。今後の発着枠割り当 てなどに影響が及ぶ可能性が懸念された。

ファナックや不二越、オークマなど工作機械株も安い。日本工作機 械工業会が18日に発表した1月の工作機械受注額は、前年同月比26%減 と9カ月連続でマイナスだった。中国が同65%減となるなどアジアでの 落ち込みが目立った。

東証1部の売買高は概算で26億8756万株と昨年12月28日(28億9171 万株)以来、31営業日ぶりに30億株を下回った、売買代金は1兆6835億 円。