中国:サービス業の雇用拡大続く-経済シフトと失業抑制の鍵に

7年前、チェン・ショワンピンさん は中国中部の電機メーカーでの組み立ての仕事を辞め、北京に出てき た。そこでウエートレスと衣料品販売員の職に就いた後、フットマッサ ージのスパの経営者に転身した。

チェンさん(34)は五輪スタジアム近くにある「オリエンタル・フ ット・マッサージ」で、 「組み立ての仕事は退屈で給料も安かった」 と語った。今は月間約6000元(約9万円)を稼ぐ。これは、人口が北京 の約3分の1でチェンさんの生まれ故郷でもある合肥にいた時の給料の 4倍。中国当局の統計では、製造業の雇用はこの8カ月間減少している が、英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスの調査 よると、サービス業の雇用は4年間増加している。

中国共産党は消費者の需要がもっとけん引し、輸出や投資への依存 度が比較的低い経済の実現を目標に掲げており、チェンさんのような雇 用をさらに創出することはこうした目標の達成と失業抑制の鍵を握る。 中国はサービス業の雇用の割合が2011年で35.7%と推計しているが、こ れは日本の1955年時点の水準を下回っていると、国際通貨基金 (IMF)のデータは示している。

IMFに勤務した経験があり、現在は未来資産証券(香港)で大中 華圏担当チーフエコノミストを務めるジョイ・ヤン氏は「当局はサービ ス業の雇用創出拡大に向けて、金融セクターの規制緩和のほか通信など 一部の重要産業の独占への対応を含めた措置を講じるべきだ」と指摘。 「これは長いプロセスとなるかもしれないが、経済の不均衡是正に寄与 するはずだ」と強調した。

労働当局の最新データによると、サービス業は11年に初めて中国の 雇用で最大のシェアを占めた。農業は34.8%、製造業は29.5%だった。 都市部の失業率は昨年7月時点で8%超に達しているとの調査機関の推 計もあるが、サービス業の雇用割合拡大は、共産党が失業抑制で社会の 安定を維持することに役立ってきている。

原題:China Extending Services-Employment Gains Key to Economic Shift(抜粋)

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