ECB総裁:通貨発言は慎重に、G20で「強い自制」呼びかけた

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、為替相場につ いての発言に慎重であることを呼び掛けた。同総裁が18日、明らかにし た。

ドラギ総裁はブリュッセルの欧州議会で証言し、モスクワで開かれ たG20では、「全ての当事者に対し、発言に関して極めて強い自制を呼 び掛けた」とし、「発言は少なければ少ないほどいい」と続けた。「為 替相場はファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)を反映すべきだ」 とした上で、「ユーロの実効相場と名目相場を見ると、おおむね長期的 な平均に近い」と述べた。

G20は政府が為替相場に影響を与えようとするのは認めないとの姿 勢を強めた。日本を名指しで批判することなく、通貨戦争への懸念打ち 消しを図った。

ドラギ総裁は「為替相場は政策の目標ではないが、成長と物価安定 のために重要だ」とも発言。ECBは来月公表する最新の景気予測にお いて、最近のユーロ上昇がインフレ見通しを変化させたかどうかを検証 するとドラギ総裁は述べた。現行予想は今年が平均1.6%、2014年 が1.4%。

総裁はまた、ユーロ圏の最新のデータは「2013年の早い時期におけ る景気の弱さを示している」とした上で、その後は「極めて緩やかな回 復」が続くとの見通しを示した。

「現時点での最大の政策課題」は過去最低水準にある政策金利の効 果を企業と家計に波及させることだとし、政策効果の「実体経済への浸 透を強める方法を引き続き考えていく」と述べた。

原題:Draghi Urged Verbal Discipline on Currencies at G-20 Meeting(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Jeevan Jyothyprakash.

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