ブリヂストン:今期純利益見通し2350億円-市場予想上回る

タイヤ生産で世界首位のブリヂスト ンは、今期(2013年12月期)の連結純利益見通しを過去最高となる2350 億円と発表した。ブルームバーグ・データが集計したアナリスト15人の 予想平均値は2060億円で、これを14%上回った。円安に加え、販売数量 の増加が貢献する。

同社広報部の馬場大輔氏によると、これまでの最高は厚生年金基金 の代行部分の返却による特別利益の計上などが影響した05年12月期 の1808億円。

同社は今期、営業、経常ベースでも過去最高を見込んでいる。江藤 彰洋最高財務責任者(CFO)は18日の会見で、為替の影響について1 ドル当たり1円動くと営業利益ベースで39億円、1ユーロ当たり1円で は9億円になるとした上で、「販売価格は前年比でマイナスになるとみ ているが、特に下期に販売量でカバーしていく」と述べた。

記者会見に同席した津谷正明最高経営責任者(CEO)は、「円高 修正が一気に進んで行くとは楽観していない」と述べ、円安のさらなる 進展には慎重な見方を示した。13年通期では1ドル=89円、1ユーロ =119円を想定している。

同日発表した13年のタイヤ生産見通しは、ゴム量ベース(天然ゴム と合成ゴムの合計)で前年実績比9.6%増の193万トンを予想。約5割を 占める天然ゴムの価格について、江藤氏は1キログラム当たり3ドル30 -3ドル50セント程度の想定を示した。

主力のタイヤ事業は総売上高の約8割、海外生産は約7割を占めて いる。米国のタイヤビジネス誌が集計、発表した資料を基にまとめたと ころによると、世界タイヤ市場に占める割合は11年時点の売上高ベース で15.2%と、ミシュランの14.6%、グッドイヤーの10.9%を押さえて世 界1位だった。

立花証券の林健太郎アナリストは、天然ゴムの価格下落とそれ以前 に行ってきたブリヂストンの値上げが「ダブルで業績に効いている」と 指摘し、利益の向上に伴って株価も上昇が予想されると述べた。

18日終値は前営業日比70円(2.8%)高の2555円。過去1年間 で34%程度上昇している。

--取材協力:. Editors: 室谷哲毅, 淡路毅

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