イタリア総選挙終盤戦、浮動票獲得が焦点に-投票まで1週間

今月24-25日に総選挙を控えたイタ リアでは、4人の有力候補がテレビ出演や全国遊説を繰り広げている。 減税方針や欧州連合(EU)批判について、有権者の判断を仰ぐことに なる。

欧州債務危機で同国政界の既成勢力図が崩れてから初めてとなる今 回の選挙では、最終週まで支持政党を決めない浮動票が2割に上ると世 論調査会社は分析しており、各党には得票率を伸ばす余地が残ってい る。ただ、勝利政党が決まらず結論の出ない選挙結果となれば、2回目 の投票が必要になり、政治の行き詰まりを招きかねない。

モニュメント・セキュリティーズの金利ストラテジスト、マーク・ オストワルト氏は「最大の問題は、容易に新政権が発足するかどうか だ」と指摘した。

ベルルスコーニ前首相は18日に激戦となっている北部ロンバルディ ア州の州都ミラノで集会を予定。50億ドル(約4700億円)余りの不動産 税還付金を分配する公約をあらためて示す見通しだ。最大のライバルで 支持率でリードする民主党のベルサニ党首は南部カラブリア州に遊説す る見込み。

両氏の対決を複雑にしているのが、69歳で学識者から政治家に転身 したモンティ暫定首相と人気コメディアンのベッペ・グリッロ氏。モン ティ氏はベルサニ陣営や、ベルルスコーニ氏を支持する勢力の両方との 連携の可能性を残し、新政権の発足で影響力を持つ立場を狙う。グリッ ロ氏は提携の可能性は排除している。

シティグループのエコノミスト、ジアダ・ジアニ氏は先週の調査リ ポートで、選挙の行方は「依然として極めて不透明だ」とし、「投票の 小さな動きも上院の議席配分で大幅な変動につながり得る」と指摘し た。

8日に公表されたSWGインスティチュートの調査では、ベルサニ 氏の支持率は33.8%、ベルルスコーニ氏は27.8%、グリッロ氏 は18.8%、モンティ氏は13.4%。世論調査結果の公表は9日から2週間 にわたる禁止期間に入っている。

原題:Italian Undecided Voters Targeted in Campaign’s Closing Week(抜粋)

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