安倍首相:外債購入の考え方も、日銀金融緩和-人事は近々提示へ

安倍晋三首相は18日、日本銀行が進 める金融緩和政策の手段について「国際的に議論になっている外債を買 うという考え方もある」との認識を示した。個々の政策への詳細な言及 は控えるとしながら、インフレ期待を高めるのが大切だとしている。

参院予算委員会で安倍首相は、金融緩和にはさまざまな手段がある として、外債購入に加えて「短期的な国債を買っていくのか長期的な国 債を買っていくのか、場合によっては株式市場に直接、影響を与えると いう買い方もある」と述べた。金融緩和は意思と継続性が必要だとして 日銀に「有効なデフレ脱却に資する手段を取ってほしい」と語った。

外債購入は日銀総裁候補と目されている岩田一政前副総裁のほか、 中原伸之元審議委員らが提唱している。白川方明総裁は「具体的な政策 についてコメントしない」との立場だ。主要7カ国(G7)が12日に出 した共同声明で、外債購入は難しくなったとの見方が出ていた。

ドル円相場はこの日、1ドル=94円22銭まで円安が進んだ。20カ 国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で日本の名指し言及がなか ったことで円売りが進んだ中、安倍首相の発言が一段の円安を促した。 安倍首相は、緩和の具体策は日銀に任せるのが中銀独立の原則だとしな がら「責任を持って結果を出していかないということであれば日銀法改 正も進めないとならない」とも付け加えた。

日銀総裁人事

安倍首相はまた、日銀の正副総裁人事については近々国会に提示す る考えを示した。白川総裁と副総裁2人の後任については「私と同じ考 え方を有する、かつデフレ脱却について強い意思と能力を持った方に お願いしたい」と強調。現在の金融政策に対する評価は「この段階では すぐには分からない」としながら「政府の意思として近々行われるであ ろう人事において示したい」とも語った。

安倍政権下での金融緩和は円安誘導だとの批判が海外の一部で出て いることについては「デフレ脱却が目的であって、為替操作していたず らに円安に導いているわけではない」と説明した。ドル円相場の現状に ついては「為替の水準について私はどこがいいかという立場でもない」 と述べるにとどめた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE