米国株:S&P500が小幅安、ウォルマートで消費動向に不安

米株式市場ではS&P500種株価指 数が小幅安。4日ぶりの反落となった。ウォルマート・ストアーズが大 きく下げた。この日の経済指標は強弱まちまちとなった。

ウォルマートは2.2%安。2月の売り上げは非常に低調な滑り出し となったとの社内文書が嫌気された。計測器大手アジレント・テクノロ ジーズは5.2%安。通期予想の下方修正が嫌気された。一方でメディア のCBSは4%高。ライセンス収入の増加見通しや自社株買いの拡大が 好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.1%安の1519.79。ダウ工業株30種 平均は8.37ドル(0.1%未満)上げて13981.76ドル。18日はプレジデン ツデーの祝日で休場となる。

ナショナル・ペン・インベスターズ・トラストの運用担当者テリ ー・L・モリス氏は、ウォルマートの売り上げ減速は「ウォール街が望 んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性があることを示唆 している」と指摘。「市場は現実を上回る成長を想定して若干行き過ぎ ているのかもしれない」と続けた。

ミシガン大学消費者マインド指数は3カ月ぶり高水準に上昇し、ニ ューヨーク連銀管轄区の製造業景況指数は予想外にプラスとなった。

一方、1月の米鉱工業生産指数は市場予想に反して低下した。同指 数は昨年11、12月と続けて上昇し、2カ月の上げとしては過去30年で最 大となっていたことから、1月はその反動が出た可能性がある。

G20財務相・中央銀行総裁会議

15日モスクワで開幕したG20財務相・中央銀行総裁会議では、為替 問題で共通の理解を見いだすための話し合いが始まった。議長国を務め るロシアは、各国政策当局者に為替操作反対でより強い決意を示すよう 促すことで世界的な通貨戦争を阻止したい考えだ。

米国では予定されている自動的な歳出削減を回避するための対応の 期限が迫りつつある。上院の民主党議員は14日、自動的な歳出削減を先 延ばしするための1100億ドル規模の計画を明らかにした。同計画は、一 律の自動的歳出削減の代わりに、国防費の削減と農家への直接支払いの 停止、高額所得者に最低30%の実効税率を課す「バフェット・ルール」 の採用を行う内容。

オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツ ファス氏は「現時点では、投資家は動かずに考えたいようだ」とし、 「3月1日の期限をにらみながら、多少の下向きバイアスがかかるかも しれない」と述べた。

S&P500種は週間では0.1%上昇し、これで7週連続高と、2011年 1月以来の長期上昇局面となった。同指数は年初来では6.6%上昇、09 年3月に付けた底値からは2倍以上となっている。

ウォルマートが安い

この日はS&P500種の業種別10指数のうち4指数が低下。エネル ギーと金融の指数が最も下げた。シカゴオプション取引所(CBOE) のボラティリティ指数(VIX)は1.6%低下し12.46。

小売り最大手のウォルマートは1.52ドル下げて69.30ドル。同社の 財務・物流担当バイスプレジデント、ジェリー・マレー氏は、他の幹部 に宛てた12日付の電子メールで、「2月の月初来の売上高はかなりひど い状況だ」と指摘した。メールはブルームバーグ・ニュースが入手し た。

アジレントは2.33ドル値下がりし42.25ドル。CBSは1.70ドル上 昇し44.64ドル。

原題:U.S. Stocks Retreat as Wal-Mart Tumbles Amid Economic Reports(抜粋)

--取材協力:Joshua Fineman、Sarah Jones.