2月15日の米国マーケットサマリー:円下落、G20が批判との懸念後退

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3363   1.3363
ドル/円             93.55    92.88
ユーロ/円          125.01   124.11


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,981.76      +8.37     +.1%
S&P500種           1,519.79      -1.59     -.1%
ナスダック総合指数    3,192.03      -6.63     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.00
米国債10年物     2.01%       +.01
米国債30年物     3.19%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,609.50    -26.00   -1.59%
原油先物         (ドル/バレル)   95.92     -1.39    -1.43%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで4日ぶりに下落。20カ 国・地域(G20)の共同声明には、為替レートを政策の目標にすべきで はないとした主要7カ国(G7)声明の内容は盛り込まれていないと、 G20構成国の当局者1人が明らかにした。

G20が日本を公然と批判することはないとの見方を背景に、円は週 間ベースでも対ドルで下落。年初からは7.2%値下がりしている。16日 に公表されるG20共同声明の最新の草稿では、通貨の切り下げ競争を回 避し為替レートを市場の決定に委ねるよう呼び掛ける。同当局者は匿名 で語った。

RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、ブライアン・キム 氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は電話インタビューで、 「共同声明はおおむね市場が予想していたとおりで、日本を名指しする ことはなく、為替レートを市場に決定させるという内容だ」と指摘。 「市場はまだ一段の円安を見込んでいる」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時21分現在、円は対ドルで前日比0.6%安 の1ドル=93円46銭。一時は0.7%上昇する場面もあった。週間で は0.9%下落。円は対ユーロでは0.6%安の1ユーロ=124円84銭。一時 は122円90銭と、1月30日以来の高値を付けた。ユーロは対ドルでほぼ 変わらずの1ユーロ=1.3357ドル。一時は1月24日以来の安値水準とな る1.3306ドルに下落した。ユーロは対ドルで週間でもほぼ変わらず。

◎米国株式市場

米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅安。ウォルマート・ス トアーズが大きく下げた。この日の経済指標は強弱まちまちとなった。

ウォルマートは2.2%安。同社の2月の売り上げは非常に低調な滑 り出しとなった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.1%安の1519.79。ダウ工業株30種平均は8.37ドル(0.1% 未満)上げて13981.76ドル。18日はプレジデンツデーの祝日で休場とな る。

ナショナル・ペン・インベスターズ・トラストの運用担当者テリ ー・L・モリス氏は、ウォルマートの売り上げ減速は「ウォール街が望 んでいたほど消費者の購買準備が整っていない可能性があることを示唆 している」と指摘。「市場は現実を上回る成長を想定して若干行き過ぎ ているのかもしれない」と続けた。

ミシガン大学消費者マインド指数は3カ月ぶり高水準に上昇し、ニ ューヨーク連銀管轄区の製造業景況指数は予想外にプラスとなった。

一方、1月の米鉱工業生産指数は市場予想に反して低下した。同指 数は昨年11、12月と続けて上昇し、2カ月の上げとしては過去30年で最 大となっていたことから、1月はその反動が出た可能性がある。

◎米国債市場

米国債は週間ベースで下落した。ニューヨーク連銀管轄区の製造業 生産活動が予想外に拡大を示したほか、米消費者マインド指数も上昇し たことから、米国経済が勢いを取り戻しているとの見方が広がった。

ニューヨーク連銀が発表した同連銀管轄区の製造業景況指数は2012 年5月以来で最も高い水準となった。この統計の発表後、10年債利回り は2%を突破した。2月のトムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マ インド指数(速報値)は3カ月ぶりの高い水準だった。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「経済統計は景気の回 復を示唆している。しかし回復のペースは加速しているわけではなく、 引き続き緩やかだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時1分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上げて2.03%。週間ベースでは7bp上げた。同年債 (表面利率2%、2023年2月償還)価格は7/32下落して 99 25/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。一時は昨年8月以来初めてオンス 当り1600ドルを割り込んだ。米経済に対する楽観が強まったことから、 価値保存手段としての金の需要が減退した。

2月のニューヨーク連銀製造業景況指数は予想外に拡大したほか、 米消費者マインド指数は3カ月ぶりの高水準となった。資産家のジョー ジ・ソロス氏とルイス・ムーア・ベーコン氏は、金に裏付けされた上場 取引型金融商品(ETP)の持ち分を2012年10-12月(第4四半期)に 減らしたことが、米政府への届け出で明らかになった。S&P500種株 価指数は年初から6.3%上昇、金は同期間に4%値下がりしている。

ペンション・パートナーズでファンドのチーフ投資ストラテジス ト、マイケル・ゲイド氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、 「経済は回復しつつあり、株価は上昇している。そのため金は敬遠され ている」と指摘。「安全逃避資産への投資は選好されていない」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.6%安の1オンス=1609.50ドルで終了。一時は1596.70 ドルと、中心限月としては昨年8月15日以来の安値をつけた。週間で は3.4%安と、昨年6月以来の大幅下落。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。米鉱工業生産指数が予想外に低 下し、ユーロ圏の輸出が5カ月ぶりの大幅な減少を記録したため、燃料 需要が減退するとの懸念が高まった。

1月の米製造業の生産指数が低下し、昨年12月のユーロ圏の輸出は 減少した。ウォルマート・ストアーズの2月の売り上げがかなり悪い滑 り出しになったとのニュースで株価が下げると、原油相場は午後にこの 日の安値を付けた。

アイアイトレーダー・ドット・コムの市場担当シニアストラテジス ト、ビル・バルーク氏(シカゴ在勤)は「鉱工業生産の低下と欧州のデ ータが原油相場を圧迫し続けている」と指摘。「原油相場は98ドル前後 で壁に当たった。これは主要な抵抗線で、注目の高い水準だ」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.45ドル(1.49%)安の1バレル=95.86ドルで終了。週間では14セ ント上げた。

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