リーマンが「ロンドンの鯨」事情聴取を要求-担保請求めぐり

経営破綻した米リーマン・ブラザー ズ・ホールディングスは、金融危機の2008年当時、重要な貸し手だった 米銀JPモルガン・チェースとの係争に関連し、「ロンドンの鯨」と呼 ばれた同行の元トレーダー、ブルーノ・イクシル氏が招いた損失と、リ ーマン破綻の一因とされる担保請求との関係について、イクシル氏から 事情を聴くことを求めている。

JPモルガンは昨年5月、イクシル氏が積み上げた投資でチーフ・ インベストメント・オフィス(CIO)部門が数十億ドルの損失を出し たと発表。同行による担保請求が経営破たんの一因になったと主張する リーマンは08年以降、86億ドル(約8000億円)の返還を求めて法廷で争 っている。

同社はニューヨーク市マンハッタンの米連邦破産裁判所に13日提出 した書面で、リーマン向けエクスポージャー(リスク債権)の管理で CIO部門が果たした役割について、イクシル氏は承知しているかもし れないと主張した。

リーマン側は、デリバティブ(金融派生商品)の評価をめぐるJP モルガンとの係争で、イクシル氏の存在は重要だと指摘し、同行が「リ スク管理に不備」があったと認めたことで、イクシル氏からの事情聴取 が役立つ可能性があると判断したと説明した。

リーマンが聞き取りを行うことにJPモルガンはおおむね同意して いるが、フランス国籍のイクシル氏はこれを拒んでおり、リーマン側は 証言を強制する国際司法共助を求めたい意向だ。JPモルガンの広報担 当ジョゼフ・エバンジェリスティ氏は、コメントを控えている。この件 はダウ・ジョーンズ(DJ)通信が先に伝えていた。

原題:Lehman Seeks to Question JPMorgan London Whale Over Losses (2)(抜粋)

--取材協力:Dawn Kopecki.

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