2月14日の米国マーケットサマリー:ユーロ下落、円はG20控え上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3358   1.3452
ドル/円             92.78    93.39
ユーロ/円          123.94   125.64


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,973.39      -9.52     -.1%
S&P500種           1,521.38      +1.05     +.1%
ナスダック総合指数    3,198.66      +1.78     +.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .26%        -.01
米国債10年物     2.00%       -.03
米国債30年物     3.18%       -.06


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,635.50    -9.60     -.58%
原油先物         (ドル/バレル)   97.37      +.36     +.37%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。3週間ぶり の安値を付けた。ユーロ圏経済が2012年10-12月(第4四半期)にエコ ノミストの予想以上に縮小したため、域内資産への需要が弱まったほ か、利下げ見通しが強まった。

ユーロは対円で3日続落。別の経済統計ではドイツとフランスの国 内総生産(GDP)もマイナス成長となった。円は大部分の主要通貨に 対して上昇した。20カ国・地域(G20)はモスクワで開く財務相・中央 銀行総裁会議で、為替操作に対してより厳しい姿勢を示すべきだと、 G20の議長国を務めるロシアのシルアノフ財務相が発言した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の 為替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏(コネティ カット州スタンフォード在勤)は電話インタビューで、「ユーロ圏の GDP統計は非常に弱く、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が再浮 上している。ECBの追加緩和を織り込む格好で、ユーロ安につながっ た」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時52分現在、ユーロは対ドルで前日比0.8 安の1ユーロ=1.3342ドル。一時は1.3315ドルと1月24日以来の安値を 付けた。対円では1.2%安の1ユーロ=124円17銭。円は対ドルで0.4% 高の1ドル=93円06銭。

◎米国株式市場

米株式市場ではS&P500種株価指数が上昇し、3日続伸となっ た。欧州や日本でのマイナス成長をめぐる懸念が高まったものの、新規 失業保険申請件数の減少やバークシャー・ハサウェイによるハインツ買 収が好感された。

ケチャップメーカーのハインツは20%高と急伸。資産家ウォーレ ン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイと 投資会社3Gキャピタルは、ハインツを230億ドルで買収することで合 意した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.1%未満上昇の1521.38。ダウ工業株30種平均は9.52ドル (0.1%未満)下げて13973.39ドル。

クリスティアナ・トラストの資産運用担当者スコット・アーミガー 氏は「世界的に景気は弱々しく、依然成長しづらい状況だ」と指摘。 「買収に頼らない自力成長を目指すよりも、成長を買収する方が容易な 環境だ」と続けた。

◎米国債市場

14日の米国債市場では30年債が4日ぶりに上昇した。午後に実施さ れた30年債の入札(発行額160億ドル)では、投資家からの需要が過去 の平均値を上回った。

入札結果によると最高落札利回りは3.180%、入札直前の市場予 想3.195%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.74倍 と、過去10回の平均値2.62倍を上回った。30年債利回りは前日に一 時3.24%と、昨年4月以来の高水準付近に上昇していた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は、「この日の相場はほぼ終日堅調で、入札は非常に良好 な結果だった。この利回り水準でもまだ米国債への需要があるというこ とが強く示された」と述べ、「この上げの強さはトレンドに変化が無い ことをあらためて示しており、米国債に関しては強気な環境が続いてい るということだ」と続けた

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時6分現在、既発30年債利回り(償還期限2042年11月)は6ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて3.18%。10年債利回りは3 bp下げて2%となっている。

◎NY金先物市場

ニューヨーク貴金属市場では金先物相場が続落し、約1カ月ぶりの 安値となった。ユーロ圏のリセッション(景気後退)がエコノミスト予 想以上に悪化したことを背景にプラチナも反落した。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が14日発表した10-12 月の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.6%減少と、リーマン・ ブラザーズ・ホールディングス破綻後の09年1-3月(第1四半期)以 来の最悪となった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.6%安の1オンス=1635.50ドルで終了。一時は1632.80 ドルと、中心限月としては先月4日以来の安値をつけた。

金価格は200日移動平均を下回って推移している。シティグループ の商品先物スペシャリスト、スターリング・スミス氏(シカゴ在勤)は 電話インタビューで、オンス当り1600ドルに下落する可能性があるとの 見方を示した。同氏は「トレンドは非常に弱く、1600ドルの水準を割り 込む可能性がある。基調の反転は考えにくい」と述べた。

プラチナ先物4月限は前日比1.1%安の1710.90ドル。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。国際原子力機関(IAEA)と イランが同国の核関連施設の査察で合意できなかったことが手掛かり。 米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことも買い材料になっ た。

IAEAの当局者は核関連施設への立ち入りで合意できなかったほ か、次回会合の日程も決められなかったと明らかにし、同国原油の禁輸 措置が続く可能性を示唆した。米労働省の発表で先週の新規失業保険申 請件数(季節調整済み)が前週比2万7000件減少したことが示される と、原油は上げ足を速めた。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「イランのニュースで相場はやや支 えられた」と指摘。「失業保険統計はかなり良好で、経済指標も支えに なっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比30セント(0.31%)高の1バレル=97.31ドルで終了。年初からは 6%値上りしている。

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