NY外為:ユーロ下落、景気後退の深刻化で-G20控え円上昇

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで下落。3週間ぶりの安値を付けた。ユーロ圏経済が2012 年10-12月(第4四半期)にエコノミストの予想以上に縮小したため、 域内資産への需要が弱まったほか、利下げ見通しが強まった。

ユーロは対円で3日続落。別の経済統計ではドイツとフランスの国 内総生産(GDP)もマイナス成長となった。円は大部分の主要通貨に 対して上昇した。20カ国・地域(G20)はモスクワで開く財務相・中央 銀行総裁会議で、為替操作に対してより厳しい姿勢を示すべきだと、 G20の議長国を務めるロシアのシルアノフ財務相が発言した。

米投資顧問会社のBKアセット・マネジメントの為替マネジング・ ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「ユ ーロ圏の2大国から弱い結果が出たことは地域全体の成長の難しさを示 しており、ユーロ高が今年の状況を一段と厳しくする可能性を示唆して いる」と指摘した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.7%安 の1ユーロ=1.3363ドル。一時は1.3315ドルと1月24日以来の安値を付 けた。対円では1.2%安の1ユーロ=124円11銭。円は対ドルで0.6%高 の1ドル=92円88銭。

ユーロはドルに対し、過去3カ月で4.9%上昇している。

「利下げ観測再浮上」

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の 為替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏(コネティ カット州スタンフォード在勤)は電話インタビューで、「ユーロ圏の GDP統計は非常に弱く、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が再浮 上している。ECBの追加緩和を織り込む格好で、ユーロ安につながっ た」と述べた。

ノルウェー・クローネは主要16通貨全てに対して下落。ノルウェー 中央銀行のオルセン総裁は、インフレ目標の達成を危うくしているクロ ーネ高に対応するため、追加利下げの余地があると述べた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が14日発表した10-12 月の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.6%減少と、リーマン・ ブラザーズ・ホールディングス破綻後の09年1-3月(第1四半期)以 来最悪となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値 は0.4%減。

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指数によ ると、ユーロは過去6カ月に7%高と、上昇率首位となっている。ドル は2.5%安、円は19%下落している。

G20

ロシアのシルアノフ財務相の発言を受け、円は上昇した。同財務相 は、G20はモスクワ会合後に発表される共同声明で従来よりも「具体的 な」文言で為替相場への介入に反対する立場を示すべきだと表明した。

同相は14日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「G20各国は常に、為替政策は市場に基づくべきだとの姿勢を貫いてき た」とした上で、「この点について、われわれはより具体的な姿勢を取 るべきだと思う」と語った。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの世界外為ストラテジー責任者の アダム・コール氏は対円でのドルについて、「いずれ95円を上回るだろ う」と指摘。「実際の政策展開なしに一段と大きく上昇できるかどうか については、さほど確信は持てない。重要な転換点があるとすれば、そ れは恐らく日銀幹部の人事と、新しい日銀による最初の行動だ」と述べ た。

対ドルでの円は11月14日以来、200日移動平均よりも軟調に推移し ており、次第にかい離している。この日の同移動平均は81円56銭。

原題:Euro Drops to Three-Week Low as Recession Deepens; Krone Slides(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin.

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