ユーロ圏:10-12月GDPは前期比0.6%減-09年以来の最悪

ユーロ圏経済は2012年10-12月(第 4四半期)にエコノミスト予想以上に縮小し、4年近くで最悪のマイナ ス成長となった。経済規模で域内上位3カ国の生産縮小が響いた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が14日発表した10-12 月の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.6%減少と、リーマン・ ブラザーズ・ホールディングス破綻後の09年1-3月(第1四半期)以 来最悪となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値 は0.4%減。

これより先に発表された経済統計で、ドイツとフランス、イタリア の10-12月GDPも予想を超えるマイナス成長となった。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁は先週、ユーロ圏の信頼感が安定したと発言。 状況は「脆弱(ぜいじゃく)」であるものの、年内に段階的な景気回復 が始まるとの見通しを示していた。

ABNアムロ銀行(アムステルダム)のエコノミスト、ニック・コ ーニス氏は「ユーロ圏の先行き不透明感の低下や金融状況の改善で景気 回復の種はまかれた」と述べた上で、「だが、進行中の厳しい予算削減 や失業増、銀行のレバレッジ解消は、回復が耐え難いほど緩慢となるこ とを示唆している」と続けた。

ユーロの対ドル相場は統計発表後も下げ幅を拡大。ロンドン時間午 前10時2分(日本時間午後7時2分)現在は前日比0.9%安の1ユーロ =1.3338ドルでの取引。ポンドに対しても下げている。

ユーロスタットによると、ユーロ圏GDPは10-12月に前年同期 比0.9%縮小した。通年では0.5%のマイナス成長となった。

先に発表されたドイツの10-12月GDPは前期比0.6%減。フラン スは0.3%縮小した。イタリアは0.9%減少で、6四半期連続のマイナス 成長となった。

ギリシャGDPは前年同期比6%減少。前期比ベースの数値は公表 されていない。

EU27カ国全体ではGDPは前期比0.5%減、前年同期比では0.6% 減少した。ユーロスタットはGDP改定値を来月公表する。

原題:Euro-Area GDP Slumps Most Since Depths of 2009 Recession (1)(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg.