女性の50歳代初めの出産に光も-妊娠可能な期間終了の原因発見

女性が中年期に生殖能力を失う理由 についての有力な手掛かりを米ニューヨーク医科大学の研究者らが見つ けた。女性の妊娠可能時期を自然にまかせるよりも先延ばしできる治療 に道を開く可能性がある。

研究者らは、不妊治療を受けている複数の女性の卵子を調べる中 で、幾つかのDNA修復遺伝子の機能が年齢とともに弱まることに気付 いた。妊娠可能な年齢の終わりが近づいた女性ではその傾向が加速する という。研究結果は、サイエンス・トランスレーショナル・メディスン 誌に掲載された。

今回の研究は、通常、女性が40歳代前半になると出産可能年齢が終 わる理由を示唆している。研究報告書の中核執筆者であるニューヨーク 医科大学のクトゥルク・オクタイ教授によると、卵細胞内にあるDNA 修復能力が正常に働かなくなる可能性があり、それが卵子に累積的な損 傷を与え、その死を早める。

またこの研究は、卵子の中のDNA修復遺伝子の機能を維持する治 療法を開発することで、女性の出産可能年齢を安全に延長できる可能性 を示唆する。オクタイ教授は電話インタビューで、詳細には触れなかっ たものの、実現に向けて複数の物質の試験を研究室レベルで開始してい ると説明。治療法が確立すれば、50歳代前半まで子どもを産むことが可 能になるかもしれないと語った。

原題:Female Biological Clock Winds Down as Egg Repair Genes Wane(抜粋)