キリン:今期純利益予想は60%増、過去最高益に-株式売却益で

キリンホールディングス14日、今期 (2013年12月期)の連結純利益が前期比60%増の900億円となる見通し だと発表した。予想を達成すれば、08年12月期の過去最高益を更新す る。海外企業の株式売却益を計上するため、利益が膨らむ見込み。

純利益予想は、ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト16 人の事前予想平均636億円を上回った。営業利益は同1.3%増の1550億 円、売上高は同4.7%増の2兆2900億円をそれぞれ見込む。

キリンは1日、保有していたシンガポールの不動産・飲料大手フレ イザー・アンド・ニーブ(F&N)株式15%を売却すると発表。TOB (株式公開買い付け)を実施していたTCCアセッツに約1500億円で売 却。今期に約470億円を税引前売却益として計上する。

F&Nをめぐっては、シンガポールのオーバーシーズ・ユニオン・ エンタープライズ(OUE)主導の企業連合との間で、買収合戦が激 化。キリンはOUEと組んでいたが、TCCがより高い買い付け価格を 提示したことで、OUEがTOBを断念した経緯がある。

三宅占二社長は決算会見で「今期フリーキャッシュフローは2200億 円を想定」しており、「株主還元、有利子負債の削減、成長投資に充て る」と語った。また、F&Nについては、買収提示額以上の支出をする つもりはなく、「支出を避けられたのは非常に良かった」と感想を述べ た。

増収増益

12年12月期の売上高は前の期比5.5%増の2兆1862億円、営業利益 は同7.1%増の1530億円、純利益は同7.6倍の562億円と増収増益だっ た。

ビール大手5社が発表した昨年のビール類の出荷量は前年比1.0% 減の4億3811万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と8年連続で過去最 低を更新した。キリンは今年、前年比1%減の1億5400万ケースの販売 を見込む。

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