血に飢えた暴君、嬰児虐殺ヘロデに光-ユダヤ文化遺産の父か

キリストが生誕した当時のユダヤの 支配者であるヘロデ大王は、過去2000年にわたって酷評され続けてき た。エルサレムにあるイスラエル博物館で13日に始まった「ヘロデ大 王:最後の旅(仮訳)」によって、歴史的汚名をそそぐ機会がようやく 訪れるかもしれない。

ヘロデは預言された新しいユダヤの王の誕生を恐れ、ベツレヘムの 乳児の大虐殺を命じた血に飢えた専制君主として、新約聖書で糾弾され ている。1世紀の歴史家ヨセフス・フラウィウスは、謀反を疑い自分の 血を引く男子3人を殺害した猜疑(さいぎ)心の強い暴君と伝えてい る。

ヘロデが豚肉を禁じるユダヤの律法を守っていたため、友人で後援 者だったローマ帝国初代皇帝のカエサルでさえ、「ヘロデの息子の1人 であるよりも豚の方が安全だ」と皮肉ったとされる。

その半面、イスラエルとヨルダン川西岸の現在の文化的景観を形成 するマサダ城塞やエルサレム神殿の丘といった記念碑的プロジェクトを 推進したことでも知られ、コスモポリタンの建築家という側面もある。

イスラエル博物館のジェームズ・スナイダー館長は、ヘロデ王を主 なテーマとする初の展示について、考古学的にも過去に例のない野心的 な内容だと指摘し、「ヘロデ王の地域の統治者としての功績を明らかに する強い意気込み」を強調している。

同展示はイスラエル博物館で10月5日まで開 催。{http://www.english.imjnet.org.il/HTMLs/Home.aspx}

(ベンデービッド氏はブルームバーグ・ニュースの芸術・娯楽部門 向けに記事を執筆しています。この記事の内容は同氏自身の見解です)

原題:Biblical Baddie Herod Gets Royal Treatment in Israel Museum Show(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE