新日鉄住金:今期純損失見通し1400億円-市場予想1521億円赤字

国内最大の鉄鋼メーカー、新日鉄住 金は14日、今期(2013年3月期)の連結通期業績見通しを発表した。純 損益は1400億円の赤字になる見込みで、市場予想より赤字幅は小さかっ た。昨年11月の決算発表時には、国内外の経済減速や中国事業の影響見 極めが困難なため、通期見通しの発表を見送っていた。

ブルームバーグ・データが集計したアナリスト18人の予想中央値 は1521億円の赤字。旧新日本製鉄と旧住友金属工業の12年3月期純損益 を単純合算すると47億円の黒字だった。両社は昨年10月に統合して世界 2位の規模となっている。

下期(12年10月-13年3月)純損益見通しは350憶円の黒字。前四 半期(12年10-12月)実績は247憶円の黒字だった。本部文雄副社長は 会見で、製鉄事業の生産出荷の増加が大きく貢献すると指摘した。

鋼材出荷量は前四半期実績の960万トンから今四半期(13年1-3 月)に1070万トンに増加すると見込んでいる。本部氏は鋼材出荷につい て「為替が円安になってきたことで輸出を中心にこれまで損益的に販売 が難しかったところへも拡販に努めている」と説明した。

安倍政権誕生を機に円安・ドル高が進行していることについては、 「外貨バランス全体を見る必要があり、受け取りと支払いがイコールで 影響はない」と述べた。

アベノミクスの効果については「鋼材に限って言うと、まだ見えて いない。予算の執行がどういう風に進むかなどを見ていく必要がある」 と慎重な姿勢を示した。