岩田氏:1ドル=90-100円は均衡回帰、リスク資産購入拡大も

次期日本銀行総裁候補者の岩田一政 前日銀副総裁は14日、1ドル=90円から100円程度までは過大な円高修 正の範囲との認識を明らかにした。自民党有志で作る「デフレ・円高解 消を確実にする会」(山本幸三会長)の会合で講演した後、記者団に語 った。

これに先立ち、岩田氏が会合で配布した資料では、政府・日銀が掲 げる物価目標2%の達成には「円高是正が必要不可欠」とした上で、 「実質実効為替レートの均衡レートからのかい離は15-30%。1ドル90 円から100円程度までは均衡への回帰である(中間値は95円)」と明記 した。

岩田氏は記者団に対し、1ドル=90円から100円程度の為替水準に ついて「ファンダメンタルズに近いようなレートではないか。過大な円 高が修正される範囲のものではないかと私としては考えている」と説明 した。

岩田氏の見解発表を受けて、ドル・円相場は1ドル=93円前半から 一時93円64銭まで円売りが進行した。

日銀総裁人事

岩田氏は3月19日付での辞任を表明している白川方明日銀総裁の後 任候補として取り沙汰されている1人。記者団が自民党の中で次の日銀 総裁に推す声がかなりあるが、と質問したのに対し、岩田氏は「適切な 方はたくさんいる。私についてもしそういう声があるとすれば、感謝申 し上げたいが、国会と内閣が決めることだ」と述べるにとどめた。

配布資料では日銀の金融政策に2%の物価目標は「マクロ経済政策 運営上、整合性のある目標」と指摘。それを実現するための将来の金融 拡大策としては「いくつかの方法がある」と強調している。

具体的には超過準備に対する利息(現行0.1%)の引き下げ、買い 入れ国債対象の年限延長、各種リスク資産の購入拡大のほか、金融危機 対応としての財務省・日銀共同での基金を通じた外債購入を挙げた。

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