アサヒ、投資ファンドを提訴-NZ企業買収で虚偽情報と主張

アサヒグループホールディングス は、2011年のニュージーランド(NZ)酒類メーカー買収をめぐって、 投資ファンド2社相手取った損害賠償訴訟をオーストラリアのメルボル ンの連邦裁判所に起こした。アサヒは酒類メーカーを買収する際に2社 から提供された同社の財務状況に関する情報は虚偽だったと主張してい る。

アサヒによると、同社が11年に15億3000万NZドル(現在の為替レ ートで約1200億円)でインディペンデント・リカーを買収する際、株式 を保有していたパシフィック・エクイティ・パートナーズ(PEP)と ユニタス・キャピタルが買収前にインディペンデントの利益を水増しし て誤解を招く不正行為を行った。訴状のコピーは現時点で裁判所から入 手できない。

アサヒ豪州部門の勝木敦志社長は14日の発表文で、デューデリジェ ンス(資産査定)を徹底して行い、誠意を持って対応し、提供されたデ ータを信用したと述べた。

アサヒにとってインディペンデント買収は過去最大規模の案件。国 内人口の減少に伴いビールや清涼飲料の需要が減少する中で、海外で企 業買収を目指す戦略の一環だった。インディペンデントはカクテル飲料 の販売でニュージーランド最大手。

パシフィック・エクイティの広報を務めるFTIコンサルティング のアマンダ・リー氏は訴訟に関してコメントを控えた。ユニタスには香 港オフィスの電話に就業時間外にメッセージを残したが、今のところ返 答はない。

アサヒがインディペンデント買収で合意した際に発表された文書に よれば、パシフィック・エクイティとユニタスは06年に12億NZドルで インディペンデントを買収し、それぞれ43.9%の株式を保有していた。

原題:Asahi Sues Buyout Firms Over $1.3 Billion Independent Takeover(抜粋)