TOPIX続落、GDP低調などで金融、建設売り-G20待ち

東京株式相場は、TOPIXが続 落。あすから始まる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を 前に持ち高調整の売りに押され、昨年10-12月の実質国内総生産 (GDP)が市場予想に反し、マイナス成長となったことも重しとなっ た。その他金融や銀行など金融株のほか、建設や不動産、鉱業株も安 い。

TOPIXの終値は前日比2.14ポイント(0.2%)安の954.88。一 方、日経平均株価は55円87銭(0.5%)高の1万1307円28銭と反発し た。

ちばぎんアセットマネジメントの斉藤秀一運用部長は、約2カ月間 ほぼ一本調子で上げてきたので、「注目イベントを控える中、これまで 相場をけん引した海外投資家による利益確定の動きも少しずつ出始めて いる」と指摘。きょうは「メガバンクなどが利食いのターゲットになっ た」と見ていた。

内閣府がきょう午前8時50分に発表した昨年10-12月期の実質 GDPは、前期比年率で0.4%減だった。エコノミストらの事前予想の 中央値は0.4%増で、3四半期ぶりのプラス成長が見込まれていた。マ ネックス証券の金山敏之シニア・マーケット・アナリストは、「GDP のマイナス成長は想定の範囲内だ。昨年10-12月の企業決算が良くなか ったことを考えると、ミクロとマクロの整合性が取れている」としたも のの、市場参加者のセンチメントを弱め、「上値を抑える一因になり得 る」とも話した。

為替にらみで強含む場面も、日銀は現状維持

この日の日本株は、朝方から方向感なく推移していたが、午前10時 ごろに、岩田一政・元日本銀行副総裁が1ドル=90-100円は均衡回帰 との認識を示した、と市場で伝わったことから為替が円安方向に動き、 先物主導で株価指数も強含み、午前はTOPIX、日経平均ともプラス 圏で終えた。

午後に入り、日銀が金融政策決定会合で政策の現状維持を決めた後 も円が落ち着いた動きとなり、安心感の広がりから日経平均は一時100 円以上上昇。ちばぎんアセットの斉藤氏は、「日銀会合で予想通り金融 政策に何も変更がなかったので、不透明感が薄れた。同時に日銀が景気 認識を上方修正したこともポジティブ要因」と言う。ただ買い上がる勢 いもなく、反発力も限られた。

東証1部33業種はその他金融、パルプ・紙、鉄鋼、鉱業、空運、保 険、銀行、建設、不動産、石油・石炭製品、証券・商品先物取引、陸 運、卸売など20業種が下落。ゴム製品、海運、繊維製品、非鉄金属、電 機など13業種は上げ、為替の落ち着きで輸出関連の一角は堅調だった。

東証1部売買代金上位ではみずほフィナンシャルグループ、三菱 UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループの 3大金融グループが下落。マツダ、アイフル、新日鉄住金、日産自動車 も安い。半面、ソニー、ファナック、キヤノン、あおぞら銀行が上昇。 今12月期の増益増配計画、自社株買いの実施方針を示したアサヒグルー プホールディングスは急伸した。

東証1部の売買高は概算で36億6397万株、売買代金は2兆1345億 円、値上がり銘柄数の636に対し、値下がりは960だった。

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