米シスコ:2-4月売上高は一部の予想下回る-世界経済減速

ネットワーク機器最大手、米シスコ システムズが示した2013年2-4月(第3四半期)売上高見通しは、ア ナリストの最も楽観的な予想を下回った。中国や欧州の景気の先行き不 透明感やネットワーク機器に対する政府需要の不振が背景。

シスコは13日の電話会議で、2-4月期の売上高が前年同期比で4 -6%増加となる見通しを示した。これは121億ドル(約1兆1300億 円)-123億ドルに相当する。ブルームバーグが集計したアナリスト予 想平均は122億ドルだった。

エドワード・ジョーンズのアナリスト、ビル・クレハー氏は、大企 業の支出の鈍化や欧州とアジアの弱さがシスコの収入を伸び悩ませてい ると分析した。ジョン・チェンバース最高経営責任者(CEO)はアナ リスト向け電話会議で、政府機関の需要不振が「当社の足をすくう可能 性がある」と述べた。

シスコの株価は決算発表後の時間外取引で一時1.7%下落し20.78ド ルを付けた。通常取引終値は0.2%高の21.14ドル。年初来では7.6% 高。

12年11月-13年1月(第2四半期)の利益は経費削減や値下げによ る需要促進に支えられ、アナリスト予想を上回った。売上高は予想通り だった。

13日の発表資料によると、一部費用を除いた1株利益は51セント、 売上高は121億ドル(約1兆1300億円)となった。ブルームバーグが集 計したアナリストの予想平均は1株利益が48セント、売上高は121億ド ルだった。

粗利益率

チェンバースCEOはヒューレット・パッカード(HP)やジュニ パー・ネットワークスの攻勢をかわすため、人員削減や一部事業の閉 鎖、値下げを実施した。粗利益率は62.3%で、予想の61.8%を上回っ た。10年前は69%だった。

ISIグループのアナリスト、ブライアン・マーシャル氏は、市場 競争でシスコのスイッチやルーターの需要が低下する中、同社が利益率 を維持するには、老朽機器の交換を支援する新たなネットワーク製品事 業を拡充する必要があるとの見方を示した。

マーシャル氏はインタビューで「1株利益の増加を維持した点では いい仕事をしている」と述べた上で、「最終的には利益率を上昇させ続 けられるかで問題が残るため、長期的には喜べる話とは言いにくい」と 語った。

第2四半期の純利益は31億4000万ドル(1株当たり59セント)と、 前年同期の21億8000万ドル(同40セント)から44%増加した。

フランク・カルデロニ最高財務責任者(CFO)が電話会議で明ら かにしたところによると、第3四半期の1株利益は一部項目を除いたベ ースで48-50セントとなる見通し。市場予想平均は49セントだった。