米国債:30年債が4日ぶりに上昇、入札で平均上回る需要

14日の米国債市場では30年債が4日 ぶりに上昇した。午後に実施された30年債の入札(発行額160億ドル) では、投資家からの需要が過去の平均値を上回った。

入札結果によると最高落札利回りは3.180%、入札直前の市場予 想3.195%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.74倍 と、過去10回の平均値2.62倍を上回った。30年債利回りは前日に一 時3.24%と、昨年4月以来の高水準付近に上昇していた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は、「この日の相場はほぼ終日堅調で、入札は非常に良好 な結果だった。この利回り水準でもまだ米国債への需要があるというこ とが強く示された」と述べ、「この上げの強さはトレンドに変化が無い ことをあらためて示しており、米国債に関しては強気な環境が続いてい るということだ」と続けた

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発30年債利回り(償還期限2042年11月)は6ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)下げて3.18%。5年債利回りは5bp 下げて0.85%となっている。

30年債のマイナスリターン

この日の入札で、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占 める比率は36.4%だった。前回(1月10日実施)は37.8%、過去10回の 平均値は35.3%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者による落札比率は14.5%。前回実施時は16.7%、過去10回の平均値 は15.7%となっている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、30年債のリターンは年初以降で5.2%のマイナス。米国債全体では マイナス1.1%となっている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想による と、30年債利回りは年末までに3.4%に上昇すると見込まれている。

朝方発表された2012年10-12月(第4四半期)のユーロ圏域内総生 産(GDP)は前期比0.6%減少と、4年近くで最悪のマイナス成長と なった。経済規模で域内上位3カ国の生産縮小が響いた。この統計を材 料に朝方の米国債は上昇した。

独仏伊の経済成長

これより先に発表された経済統計ではドイツの10-12月GDPは前 期比0.6%減。フランスは0.3%縮小した。いずれもエコノミスト予想よ り大幅の縮小だった。イタリアは0.9%減少と、6四半期連続のマイナ ス成長だった。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「昨夜からのニ ュースは世界的に非常に暗い内容だった。世界経済成長の弱さが浮き彫 りになり、これが米国債に対する逃避につながった」と指摘した。

先週の米新規失業保険申請件数が発表されると、米国債は上げ幅を 縮小した。米労働省の発表によると、先週の新規失業保険申請件数(季 節調整済み)は、前週比2万7000件減の34万1000件。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は36万件だった。

原題:U.S. Bonds Rise as Highest Auction Yield Since May Boosts Demand(抜粋)

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