ドコモCFO:新領域目標に向け買収も交渉中、金融など候補

国内携帯電話首位NTTドコモは、 通信以外の新領域の売上目標達成に向け、金融や物販、コンテンツとい った業種を候補とするM&A(企業の合併・買収)を交渉中だ。坪内和 人最高財務責任者(CFO)が13日、ブルームバーグ・ニュースのイン タビューで明らかにした。

ドコモは2016年3月期に新領域の年商1兆円を目指している。今期 (13年3月期)見込みの5200億円から、3年で倍増させる計算だ。坪内 氏は1兆円目標のうち「7000億-8000億円は今の状態でも大丈夫」とし ながらも、既存事業の拡大だけで達成不能な部分を補うため「M&Aを かけることになるかもしれない」と述べた。

坪内氏は1月末で6098万件あるドコモの携帯での顧客基盤が、各種 のサービス展開には有用だと強調。1月30日に最大約22億円での買収を 発表したファッション通販サイト運営企業マガシークについては、数年 以内の売上高5割増に加え、その後は倍増も可能だと語った。

ドコモは国内大手携帯会社で唯一、米アップルの端末「iPhon e(アイフォーン)」を扱っておらず、収益面で他社に押されている。 坪内氏は仮にアイフォーンの代行販売を行えば顧客流出に歯止めを掛け られる半面で、営業に掛かるコスト負担も大きいと指摘した。

坪内氏はまた、発行済みの社債について「手持ち資金で償還できる が、ある程度の借り換えも視野に置いている」と語った。理由として 「発行市場との対話は継続したい」と述べた。同社サイトによると年内 には、3月に600億円、12月には700億円の普通社債が償還の予定。

09年から26%を出資しているインドの携帯電話大手タタ・テレサー ビシズ株のプットオプション(決められた価格で売る権利)を行使する かに関しては、タタの業績動向を見ながら対応を検討すると語り、行使 期限に関する言及は避けた。タタについては昨年11月、他の通信会社と の統合検討が報じられている。