アップル株は2000年以来の割安水準、大手投資家の一部が買い

米アップルの株価が12年ぶりの割安 な水準まで下落したことで、世界の大手投資家の一部から反発を予想し た買いを誘っている。同社の時価総額は利益の伸びの鈍化が懸念されて ピークから33%減少した。

ブルームバーグが集計したデータによると、アップル株は米S& P500種株価指数に対し29%割安な水準で推移し、この差は2000年12月 以来の大きさ近辺になっている。アナリストはアップル株がピークを付 けた昨年9月以降に目標株価を21%引き下げたが、投資家がアップル株 をS&P500種の株価収益率(PER)で再評価すれば同社株は661ドル となり、現行水準から40%余り上昇する可能性があることをブルームバ ーグのデータは示している。

競争激化や革新的製品の不在で利益率が脅かされる中、アップルの 時価総額は2000億ドル(約18兆6200億円)余り減少した。ただ、アップ ルは依然としてスマートフォン(多機能携帯電話)とタブレット型端末 市場で大きなシェアを占め、株主還元用の十分な資金を有しているた め、こうした悲観論は大げさだとギャムコ・インベスターズやソーンバ ーグ・インベストメント・マネジメント、ブラウン・アドバイザリーは 指摘する。3社のファンドはいずれも、昨年9月の高値からの下落局面 でアップル株を購入した。

ギャムコのハワード・ウォード最高投資責任者(CIO)は先週の 電子メールで、「他の企業と異なりアップルは一定の水準が保たれてい る。アップルはゾンビ企業ではない」と説明した。同社は今年に入りア ップル株を1株当たり500ドル前後で購入した。

12日の米株式市場でアップル株は467.90ドルで終了し、時価総額 は4390億ドルとなっている。昨年9月のピーク時の時価総額は6580億ド ル。ブルームバーグのデータによれば、発表済み利益に基づくアップル のPERは10.6倍で、S&Pの同15倍を下回る。アップル株が現在のよ うな割安水準にあった前回のケースでは01年に47%上昇した。

原題:Apple at Cheapest Since 2000 Signals Buy to Gamco, Thornburg(抜粋)

--取材協力:Peter Burrows、Shin Pei、Joe Carroll、Rodney Yap.

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