ハンバーガーへの馬肉混入問題、アイルランドから欧州全域に

アイルランドの町、バリーベイの標 語は「中心であれ」だ。この町を中心に、牛肉加工食品に馬肉が混入し ていた問題が欧州全域に広がりを見せている。標語を考案した人々は、 このような形で町が話題の中心になるとは思いも寄らなかったことだろ う。

先月の調査で、この町で最も多くの人々を雇用する食品加工会社シ ルバークレスト・フーズが製造した冷凍ハンバーガーに馬肉が29%含ま れていたことが明らかになった。生産は停止され、英最大の食品小売り チェーン、テスコはシルバークレストを仕入れ先から除外した。

「小さな町なのに、今ではどこの人もこの町を馬肉と関連付けてい る。とても迷惑している。ひどい話だ」。バリーベイで牛40頭を飼育す るエベリン・スティーンさんはそう語る。

馬肉の混入に関連するとみられる地域の範囲が明らかになるにつ れ、食品の原料調達や加工の場が世界各地に及ぶ上、不透明であること を、欧州の消費者はこれまでにない形で目の当たりにしている。アイル ランドのカブニー農相は12日、この問題には英国とアイルランドだけで なく、ポーランドやルーマニア、キプロスの業者が関与していると述べ た。

カンター・リテール(ロンドン)のアナリスト、ブライアン・ロバ ーツ氏は「今回の問題は、国境を越えたサプライチェーンの脆弱(ぜい じゃく)性を浮き彫りにしている。その複雑さにはたじろぐ思いだ」と 指摘した。

原題:Irish Town Lives Up to Motto as Horse-Meat Scandal Goes European(抜粋)

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