英バークレイズCEOに黒字化で圧力-早期の業績好転に期待

英銀バークレイズのアントニー・ジ ェンキンス最高経営責任者(CEO)が発表した黒字回復のための大規 模な人員・コスト削減策は市場に歓迎され、同行の株価は2年ぶりの高 値に上昇した。業績好転の成果を出すための時間は、通常の半分しか残 されていないと投資家はみている。

ジェンキンスCEOは12日、3700人を削減し、2015年の年間経費 を17億ポンド(約2490億円)減らすことで、コストの収入に対する比率 を64%から約55%に引き下げる計画を公表。前任のロバート・ダイアモ ンド氏ら当時の経営陣がプレゼンテーションで利用したカナリーワーフ のオフィスを避け、ロンドンのウェストミンスター地区にある王立園芸 ホールの檀上に1人立って発表することを選んだ。

ジェンキンス氏はコスト削減目標を達成するため、ダイアモンド氏 が築き上げた投資銀行の一部を解体するだけでなく、赤字の出ている欧 州の消費者向け部門を縮小し、政治家から批判を浴びている税務関連部 門などを廃止する方針。バークレイズに十分な資本の備えがあることを 監督当局に納得させ、国際指標金利の操作のような過ちを今後繰り返さ ないと政治家に信じさせる必要があり、12年の純損益が10億4000万ポン ドの赤字となる状況を受けて、黒字転換が可能だと株主を説得すること も求められる。

ロンドンの投資会社ラスボーン・ブラザーズで資産運用に携わるジ ュリアン・チリングワース氏は、「最初なのでジェンキンス氏に対して 疑わしきは罰せずと好意的に解釈されるだろうが、多くの過ちは犯すこ とは許されない。来年の今ごろまでには何らかの成果を示す必要があ る」と指摘する。バークレイズの株価は12日のロンドン市場で8.6%高 の327.35ペンスと11年2月以来の高値で終了した。

原題:Barclays CEO Pressed by Investors to Start Delivering on Revamp(抜粋)

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