ラッカー総裁:金融システムは不明瞭な救済政策で弱体化

リッチモンド連銀のラッカー総裁 は12日、米国の金融システムが2007、08年に不明瞭な救済政策で危機に 陥り始め、一段と弱体化したとの認識を明らかにした。

ラッカー総裁はペンシルベニア州にある母校の大学で講演し、「07 年8月の米連邦準備制度理事会(FRB)の流動性供給が送ったシグナ ルは、ベアー・スターンズやリーマン・ブラザーズなど経営難に陥った 金融機関が自ら直面する問題についてより安全な対策を取ろうとする意 欲を削いだと私には思える。こうした対策は増資や資産売却、短期資金 調達への依存度低下といったものだ」と述べた。

同総裁は膨張した安全網の批判派の1人。こうした安全網は救済期 待を高めることで市場の規律を低下させ、より大きなリスクをもたらす と主張する。FRBは危機に際し金融機関を支援するため複数の措置を 講じた。こうした措置には、コマーシャルペーパー(CP)をFRBが 企業から直接購入する制度の導入や、ベアー・スターンズやアメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)への直接支援が含まれ る。

原題:Fed’s Lacker Says Crisis in 2007 Worsened by Rescue Policy (抜粋)