村田製:センサー事業売上高15年度に倍増へ-車載用などけん引

(最後に発表情報と株価動向を追加しました)

【記者:堀江政嗣、藤村奈央子】

2月13日(ブルームバーグ)コンデンサーなどの電子部品を製造す る村田製作所は、センサー事業の売上高を2015年度までに11年度比で倍 増させる計画だ。主力のスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレッ ト用のほか、急速に電子化が進む自動車向けで特に伸びが見込まれるた め。

村田製の薗田聡執行役員(デバイス事業本部長)は、京都府長岡京市 の本社での12日のインタビューで、11年度は400億円弱で同社の連結売 上高の7%前後を占めたセンサー関連部品の売上高を、「15年度まで に750億円ぐらいにしたい」と述べた。

センサーは、計測対象となる物体の速度や傾き、温度などの情報を 遠隔検知する技術で、村田製でもさまざまな製品を手掛けている。薗田 氏によると、村田製では市場の拡大が見込めるスマホやタブレット用で 超音波センサーを使って端末に触れずに手ぶりだけで操作する技術を開 発。すでに顧客にサンプルを納入し、今年から来年にかけて量産を目指 すという。

車載用に関しては、横滑り防止装置(ESC)やタイヤの空気圧を モニターするシステムなど、自動車の安全性を高めるシステムの装着が 法律で義務化される動きが各国で進んでおり、薗田氏は「安全技術のた めにますますセンサーが使われていくだろう」と述べた。村田製は12年 に車載用の小型センサーに強みを持つフィンランドのVTIテクノロジ ーを約200億円で買収している。

薗田氏は新興国中心に世界の自動車市場が成長し、先進国でハイブ リッド車など電気を動力とする車の普及が見込め、「自動車市場向けの 電子部品需要は増える」と指摘。車市場全体は年率5-6%の伸びが見 込まれるのに対し、村田製の自動車向け部品の販売は「10%ぐらいいく のではないか」と完成車市場を上回る成長が見込めると話した。

村田製は13日、電子機器や自動車など向けコイル製造の東光に対し て株式公開買い付け(TOB)を行い、議決権の過半数の取得を目指す と発表。買い付け予定価格は東光株1株あたり300円で、現在15.88%の 持ち株比率は66.6%に上昇する。同時に、水晶デバイスなど製造メーカ ーで村田が発行済み株式の31.86%を保有する東京電波を株式交換で完 全子会社化することも発表した。

村田製の13日株価終値は前日比1.8%安の5880円。年初来では16% 上昇している。

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