米国債:3日続落、10年債入札で最高落札利回りが予想上回る

米国債は3日続落。10年債入札 (240億ドル)では、最高落札利回りが市場予想を上回った。

入札結果によると、最高落札利回りは2.046%。ブルームバーグが まとめた入札直前の市場予想は2.039%だった。投資家の需要を測る指 標の応札倍率は2.68倍と、過去10回の平均値(2.96倍)を下回った。朝 方発表された1月の米小売売上高と輸入物価はいずれも前月比で伸び た。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポー ル・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は「この日の入札ではより高い利 回りが求められた」と述べ、「市場関係者は様子見しているが、景気を 考えると依然として利回りは上振れしやすい」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時2分現在、既発10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上げて2.03%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月 償還)価格は13/32下落して96 15/32。

この日の10年債入札で、海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全 体に占める比率は28%だった。前回(1月9日実施)は28.5%、過去10 回の平均値は37%だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者による落札比率は24.2%。前回実施時は14.8%、過去10回の平均値 は20.4%となっている。

30年債入札に注目

米財務省は14日に30年債160億ドルの入札を実施する。前日行われ た3年債入札(320億ドル)では直接入札者の落札比率が26.9%と、3 回連続で過去最高を更新した。

ジェフリーズ・グループの国債エコノミスト、トーマス・サイモン ズ氏は、「この日の入札はまずまずだったが、明日も入札を控えている ことが相場を圧迫している」と指摘。「今週の山場だ。投資家が長期債 に価値を見出しているのかどうか、その手掛かりがつかめるだろう」と 分析した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、米10年債のリターンは年初以降で1.9%のマイナス。これは米国債 全体のマイナス1%と比べると、約2倍のマイナス幅となる。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏(ニューヨーク在勤)は、「景気が回復トレンドにあり、弱気 な見方も緩やかに後退しつつある中で、米国債のリスクを重ねようとす る意欲はあまりないようだ」と述べた。

商務省が発表した1月の小売売上高は、季節調整済みで前月 比0.1%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想中央値と一致した。前月は0.5%の増加だった。

労働省が発表した1月の輸入物価指数は前月比0.6%上昇。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は前月 比0.8%上昇だった。

原題:Treasuries Fall as Note Sale Draws Higher Than Forecast Yields(抜粋)