米アップル:ヘッジファンドのグリーンライトの提案を検討

米アップルのティム・クック最高経 営責任者(CEO)は12日、米ヘッジファンド運用会社グリーンライ ト・キャピタルのデービッド・アインホーン氏が求めている株主還元を 「十分に検討」する姿勢を示した。アインホーン氏はアップルに対し、 手持ち資金1371億ドル(約12兆8150億円)を優先株の発行を通じてさら に株主に還元するよう求めている。

売上高の伸び鈍化やサムスン電子などライバル企業との競争激化を 受けて、アップルの株価は昨年9月に付けた最高値から30%余り下落。 アップルの共同創業者だった故スティーブ・ジョブズ氏からCEOを引 き継いで1年半のクック現CEOは株主からの圧力に直面している。ア ップルは取締役会が株主承認なしに優先株を発行する権限の廃止を計画 している。グリーンライトはこの提案を阻止するため、マンハッタンの 連邦地裁に提訴したが、アップルのクックCEOは「ばかげた見世物」 だと一蹴した。

クックCEOはサンフランシスコで開かれたゴールドマン・サック ス・グループ主催の投資家会議で、「グリーンライトを含め、全ての株 主からの提案を歓迎しており、真剣に検討していく」と説明。「経営陣 と取締役会は非常に活発な議論を行っている」と述べた。

アインホーン氏はアップルに対し、営業キャッシュフローを利用し 普通株と並行して500億ドル相当の優先株を発行することを提案してい る。同氏は株主に宛てた書簡で、優先株の年間現金配当は株価の4%に 相当し、四半期ごとに支払われると指摘。優先株は利回りが高く、発行 は普通株の希薄化につながらないという。

原題:Apple CEO Cook Considering Greenlight’s Preferred Stock Push (2)(抜粋)