米国債:下落、3年債入札で最高落札利回りが予想上回る

12日の米国債は続落。3年債入札 (320億ドル)では最高落札利回りが市場予想を上回った。

入札結果によると、最高落札利回りは0.411%と、ブルームバーグ がまとめた入札直前の市場予想0.409%を上回った。プライマリーディ ーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者による落札比率は 3回連続で過去最高を更新した。一方、海外の中央銀行を含む間接入札 者の落札全体に占める比率は過去最低だった。今年1月の米財政収支は 1月としては5年ぶりの黒字だった。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「今の相場は均衡点にある」 と述べ、「イールドカーブ全体がレンジに縛られている。このレンジを 抜けるような材料が出てくるまで、この状態が続くだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上げて1.98%。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は1/8下落して96 28/32。既発3年債利回りは1bp上げ て0.40%。

米財務省は13日に10年債240億ドル、14日に30年債160億ドルの入札 を実施する。

3年債入札の詳細

3年債入札で投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.59倍で、過 去10回の平均値と一致した。

直接入札者の落札比率は26.9%と、1月に実施されたこれまでの最 高記録26.4%を上回った。過去10回の平均値は15.9%となっている。

間接入札者の落札全体に占める比率は18%と、過去最低だった。前 回の入札時は28.4%で、過去10回の平均値は30.3%となっている。

香港や中国、シンガポール、マレーシア、台湾の各市場は春節(旧 正月)の連休でこの日は休場だった。

ナビゲート・アドバイザーズ(コネティカット州スタンフォード) のマネジングディレクター、トーマス・ディガロマ氏は「連休と為替の テクニカルな問題が間接入札に影響した」と述べ、「入札は順調だった が動きがない。ここからの注目は長期債だ。十分に割安な水準となった かどうかが問題だ」と続けた。

ボラティリティ指数

ボラティリティ(変動性)の指標とされるメリル・オプション・ボ ラティリティ・エスティメート(MOVE)指数は前日に60bpに下 げ、7日につけた2週間ぶりの低水準59.9bpに迫った。

MOVE指数は12月3日には51bpと、1988年4月に同指数の調査 が始まって以来の最低を記録した。金融危機が深刻化した08年10月に は264.6bpまで上昇した。

米国債のインターディーラー・ブローカーで最大手のICAPによ ると売買高概算は2467億ドル。前日は1月7日以来の低水準に落ち込ん だ。

米財務省が発表した1月の財政収支は28億8000万ドルの黒字だっ た。1月としては2008年以来初の黒字。前年同月は274億ドルの赤字だ った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は20億ドル の赤字だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、米国債のリターンは年初から前日までで0.8%のマイナス。3年債 のリターンは年初から0.02%のマイナスとなっている。

原題:Treasuries Fall as Three-Year Note Sale Yield Exceeds Forecast(抜粋)