2月12日の米国マーケットサマリー:円上昇、G7声明めぐる発言で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3452   1.3406
ドル/円             93.55    94.32
ユーロ/円          125.84   126.45


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,018.70     +47.46     +.3%
S&P500種           1,519.43      +2.42     +.2%
ナスダック総合指数    3,186.49      -5.51     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.01
米国債10年物     1.98%       +.01
米国債30年物     3.18%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,649.60     +.50     +.03%
原油先物         (ドル/バレル)   97.46      +.43     +.44%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がドルとユーロに対して上昇。主 要7カ国(G7)が円の過剰な動きを懸念しているのかどうかについ て、当局者から相反する発言が聞かれた。

円は主要16通貨全てに対して上昇した。ある当局者が匿名を条件に 話したところによると、各国は円の過剰な動きを懸念しており、モスク ワで15日から開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議 で日本が議論の焦点になる。一方、英当局者はG7共同声明について、 特定の国ないし通貨に関するものではないとの見解を示した。これを受 けて、円は伸び悩んだ。

チャプデラインFXのマネジングディレクター兼外国為替責任者、 ダグ・ボースウィック氏は電話インタビューで、「通貨安で圧力を受け るとすれば、それは日本だということは理解されている。公式にはG7 は日本を特定してはいない。数カ国はそうしているようだが、公式にで はない」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時9分現在、円は対ドルで前日比0.8%高 の1ドル=93円55銭。対ユーロでは0.5%高の1ユーロ=125円84銭。ユ ーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.3453ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。市場予想を上回る好決算が手掛かりとなり、主 要株価指数は5年ぶり高値に上昇した。この日はオバマ大統領が一般教 書演説を行う。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.2%高の1519.43。ダウ工業株30種平均は47.46ドル(0.3%)上昇 し14018.70ドル。

フィフス・サード・バンコープ(シンシナティ)のチーフ市場スト ラテジスト、ジョン・オーガスティン氏は「相場は現在、経済・決算ニ ュースの改善を受けて快走している」とし、「2月には調整があると考 えられているが、恐らくないだろう。相場には上昇の勢いがある」と続 けた。

ブルームバーグのデータによれば、S&P500種の採用銘柄のうち 決算を発表した354社の約74%で利益、66%で売上高が予想を上回って いる。

◎米国債市場

12日の米国債は続落。3年債入札(320億ドル)では最高落札利回 りが市場予想を上回った。

入札結果によると、最高落札利回りは0.411%と、ブルームバーグ がまとめた入札直前の市場予想0.409%を上回った。プライマリーディ ーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札者による落札比率は 3回連続で過去最高を更新した。一方、海外の中央銀行を含む間接入札 者の落札全体に占める比率は過去最低だった。今年1月の米財政収支は 1月としては5年ぶりの黒字だった。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「今の相場は均衡点にある」 と述べ、「イールドカーブ全体がレンジに縛られている。このレンジを 抜けるような材料が出てくるまで、この状態が続くだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時39分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上げて1.98%。同年債(表面利率1.625%、2022年11 月償還)価格は5/32下落して96 27/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク貴金属市場では金先物相場が4営業日ぶりに上昇。プ ラチナはジンバブエ政府が同国最大のプラチナ鉱山会社から土地を接収 したことで、供給懸念が強まり大幅高となった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比50セント高の1オンス=1649.60ドルで終了。一時 は1639.50ドルと、先月4日以来の安値となった。200日移動平均を下回 った取引となっている。年初からは1.6%値下がり。

プラチナ先物4月限は1.2%高の1717.20ドルで終了。4日ぶりの上 昇となった。世界最大のプラチナ生産国である南アフリカでの労働者ス トで生産に支障が出るとの懸念を背景に、昨年6月からは18%上昇して いる。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。石油輸出国機構(OPEC)に よる需要見通し引き上げや、主要7カ国(G7)が自国通貨を安くする 行動は取らないと約束したことが買い材料になった。

OPECは今年は日量2980万バレル供給する必要があるとの見通し を示し、1月時点の予想から0.3%上方修正した。G7の声明を受けて ドルは対ユーロで下落。イランは同国の権利が認められるならば、核査 察団による軍事施設への立ち入りを許可する用意があるとあらためて表 明。国際原子力機関(IAEA)の査察チームは13日にイラン入りす る。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は「今年は日量10万バレルの追加生産が必要 だとのOPEC声明や、IAEAによるイラン査察に注目が集まるが、 この日は為替問題が一番の材料だ」と指摘。「G7の声明で原油はプラ ス圏に浮上した」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比48セント(0.49%)高の1バレル=97.51ドルで終了。終値では1日 以来の高値となった。

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