欧州債:スペインとイタリア債上昇-政局めぐる懸念が和らぐ

12日の欧州債市場では、スペインと イタリアの国債が上昇。両国はこの日の入札で計140億ユーロ相当の証 券を発行し、政治面での混乱で両国の国債需要が後退するとの懸念が和 らいだ。

スペイン10年債利回りはここ3週間で最大の下げとなった。ラホイ 首相はこの日、 同国政府が昨年、財政赤字を大幅に圧縮したと明らか にした。イタリア10年債利回りは1カ月ぶりの大幅低下。一方、安全を 求める動きが後退したことから、ドイツ国債は下落。前週はスペインで 野党指導者らがラホイ首相の退陣を求めたほか、イタリアの世論調査で 選挙後に投票率が過半数に満たない政権が誕生する可能性が示されたこ とを背景に、スペインとイタリアの国債は下げていた。

KBC銀行の調査責任者ピエ・ラマン氏(ブリュッセル在勤)は、 「イタリアとスペインの厄介な問題が若干軽減された」と発言。「イタ リアの選挙結果が市場にとって最善でなかったとしても、これが危機の 新たな火種とはならない見込みだ。売りを浴びても、これら資産の購入 を待ち構えている投資家が恐らくいるだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時42分現在、スペイン10年債利回りは前日比10 ベーシスポイント(bp、1bp=)低下の5.33%。一時は13bp下 げ、先月22日以降で最大の低下となった。同国債(表面利 率5.4%、2023年1月償還)価格はこの日、0.75上げ100.555。

イタリア10年債利回りは12bp低下し4.51%。1月10日以降で最大 となる14bp下げる場面もあった。

ドイツ国債は50億ユーロ相当の2年債発行を翌日に控え、既発2年 債が3営業日続落。利回りは1bp上昇し0.19%となった。8日には先 月24日以来の低水準となる0.16%を付けていた。ドイツ連銀によれば、 新発債の表面利率は0.25%と、昨年4月以来で初めてプラスとなる。10 年債利回りは3bp上げ1.64%。

英国債相場は前日からほぼ変わらずで、10年債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)の利回りは2.11%、価格は96.91となっ た。

原題:Spanish, Italian Bonds Rise as Bill Sales Ease Political Concern(抜粋) Pound Falls Second Day Versus Euro on Bets BOE Will Cut Targets (抜粋)

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