英インフレ率:1月は2.7%、昨年5月来の高水準維持-原油高

英国のインフレ率は1月、昨年5月 以来の高水準にとどまった。原油の値上がりで、将来的な物価上昇圧力 が高まった。

英政府統計局(ONS)が12日発表した1月の消費者物価指数は前 年同月比2.7%上昇。伸び率は昨年12月までの3カ月と同じで、1996年 の統計開始以来で最長の横ばいとなった。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト36人の調査中央値でも2.7%上昇が見込まれてい た。前月比では0.5%低下。同時に発表された生産者物価統計では、1 月の仕入価格がここ5カ月で最も上がったことが示された。

イングランド銀行(英中央銀行)は先週、インフレ率が今後数カ月 以内に上昇し、向こう2年にわたり目標を上回る水準にとどまる可能性 があるとの見通しを示した。中銀は最新の経済見通しを13日に公表す る。物価上昇見通しには電気やガス料金の値上がりが反映されている が、ポンド安も輸入コストを高めインフレ圧力を押し上げている。

INGバンク(ロンドン)のエコノミスト、ジェームズ・ナイトリ ー氏は「インフレ率はしばらくの間、目標の2%を十分上回る水準にと どまる公算が大きい」と述べた上で、「だが、景気へのリスクが引き続 き下向きであることから、イングランド銀は状況を注意深く見守る方針 を既に示している」と語った。

同氏はさらに、英中銀に量的緩和を再開する公算があり、「これが 引き続きポンドへの重しになるかもしれない」と付け加えた。

ポンドはドルに対して統計発表後も軟調に推移。ロンドン時間午前 9時34分(日本時間午後6時34分)現在は前日比0.4%安の1ポンド =1.5599ドル。年初来では約4%下げている。年初来下落率は対ドルが 約4%、対ユーロが5.8%。

小売物価指数

同時に発表された1月の英小売物価指数は前年同月比3.3%上昇 と、伸び率は昨年12月の3.1%を上回った。これは昨年4月以来の高い 伸び。住宅ローン利払いを除いたベースでは3.3%上昇。12月は3%上 昇だった。

1月の英生産者物価統計では、生産者仕入価格が前月比1.3%上 昇、前年同月比では1.8%上昇した。前月比で原油が3.1%値上がりした ことが響いた。一方、生産者出荷価格は前月比0.2%上昇と、エコノミ スト予想と一致した。前年同月比では2%上昇。

原題:U.K. Inflation Remains at 2.7% as Price Pressures Increase (1)(抜粋)

--取材協力:Mark Evans、Harumi Ichikura.