バークレイズ、若手トレーダーらの軽率な自慢話でまた窮地に

若手トレーダーらの軽率な自慢話が 英国の銀行バークレイズを追い詰めている。同行は米エネルギー市場を 操作した疑いを晴らそうとしているが、デジタル保存されたおしゃべり の記録に足をすくわれそうだ。

当時バークレイズのニューヨーク・オフィスに勤務していたトレー ダーのライアン・スミス氏は2006年にインスタントメッセージで、「パ ロをだまして吊り上げ始めたところだ」と書いている。パロとはアリゾ ナ州パロベルデ付近のエネルギーハブのこと。このメッセージはスミス 氏が電力価格を操作して押し上げたことを同僚に自慢したものだとされ ている。同氏はさらに、市場操作についても性的な行為を連想させる下 品な表現で描写し、「楽しかった。もっとやらなくちゃ」などとも書い ていた。

これらのメッセージは、バークレイズと4人の元トレーダーによる 市場操作を主張する米連邦エネルギー規制委員会(FERC)の提出資 料に含まれている。FERCは同行とトレーダーらに計4億8800万ドル (約460億円)の制裁金支払いを命じたが、バークレイズとトレーダー らは異議を申し立てている。

ヒューストン大学のグローバル・エネルギー・マネジメント・イン スティチュートのディレクター、クレイグ・ピロン氏は電話インタビュ ーで、法務執行当局にとって従業員らのメッセージは「猫を引き寄せる マタタビのようなものだ」と指摘。トレーダーらは余計なおしゃべりで 自ら墓穴を掘っていると述べた。

インスタントメッセージや電子メールなどは送るのは一瞬だが、数 年後に訴訟や当局の調査で頭痛の種になることがある。バークレイズは 昨年、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)操作で巨額制裁金を科さ れ最高経営責任者(CEO)が辞任するに至ったが、当局の調査ではト レーダーらの電子メールが決め手の一つとなった。先週6億1200万ドル の制裁金を科されたロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グルー プ(RBS)でもトレーダーらの電子メッセージが金利操作の証拠にな った。

原題:Trash Talk Haunts Barclays Traders in Manipulation Probe: Energy(抜粋)

--取材協力:Peter Eichenbaum.

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