サムスン電子、アップルとの決別に備える-改革理念は不変

韓国のサムスン電子の李健熙会長は 自己満足に陥って時代遅れにならないよう、長年にわたり社員を戒めて きた。

李会長は1993年、社員に対し「妻子以外は全て変えろ」と訓示を垂 れ、当時20億ドル(現在の為替レートで約1900億円)程度の安価なテレ ビメーカーでしかなかったサムスンを2000億ドル規模の巨大企業へと導 いた。そのメッセージは20年が経過した今も変わりない。1月2日の新 年行事で李会長は「過去を忘れ、新たなスタートを切ろう。サムスンが 生き抜いていくために、必要な新規事業を発掘しなければならない」と 社員にげきを飛ばした。

現状の打破を掲げる李会長の企業理念は、これまで成果を挙げてき ている。サムスンの先駆的な薄型テレビはソニーやシャープを打ちのめ し、半導体への執拗なまでの執着がエルピーダメモリ破綻の一因となっ た。携帯電話市場では、フィンランドのノキアの牙城が崩れた。

米アップルとの競争が激化する中、サムスンは同社の顧客でもある アップルとの取引を減らす準備を進めている。サムスンは、スマートフ ォン(多機能携帯電話)の販売台数で既にアップルの「iPhone (アイフォーン)」を上回り、タブレット型端末の市場シェアは1年で 倍に拡大した。

サンフォード・C・バーンスティーンのマーク・ニューマン氏は、 アップルによる半導体とパネル、その他部品の購入は現時点でサムスン の1株当たり利益の約3%相当と、昨年初めの半分程度の水準になって いると分析した。同氏が所属するアナリストチームは昨年9月、サムス ンに関する211ページの調査リポートを公表している。

原題:Samsung Girds for Life After Apple in Disruption Devotion: Tech(抜粋)

--取材協力:Olga Kharif、Aaron Ricadela、Ben Richardson.

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