米次期財務長官の公聴会、シティ勤務やファンド投資が焦点

米次期財務長官に指名されたルー氏 は、13日の上院財政委員会の指名承認公聴会で、米シティグループに勤 務していた経歴や、ケイマン諸島のファンドへの投資が問題視される可 能性がある。また、メディケア(高齢者向け医療保険制度)支出や米政 府債務を削減する方法について質問されることも見込まれる。

米ケイトー研究所で金融規制研究ディレクターを務めるマーク・カ ラブリア氏はインタビューで、ガイトナー長官の後任に指名されたルー 氏について、「共和党は同氏に満足しているわけではないが、ガイトナ ー氏にも満足していたわけではなかった」と指摘。同氏は金融の専門知 識について問いただされることが予想されるが「シティバンクでの経歴 は何の助けにもならない」と述べた。

それでも、カラブリア氏はルー氏の指名が承認されるとみている。 承認されたら、3月1日に発効する自動的な歳出削減をめぐるオバマ大 統領と議会との協議で直ちに矢面に立つことになるほか、税制改革など より長期のプロジェクトで中心的な役割を果たすことになる。

ルー氏(57)は大統領首席補佐官や行政管理予算局(OMB)局長 を歴任。2006年から09年にオバマ政権入りするまではシティグループに 勤務しており、同行が08年の金融危機で米政府から公的資金による救済 を受けた時期と重なる。シティは公的資金を返済した。

また、ルー氏はケイマン諸島のファンドへの投資について質問され る可能性がある。オバマ氏が08年の大統領選挙の際に批判していた、タ ックスヘイブン(租税回避地)として知られる「アグランドハウス」に あるファンドにルー氏が投資していたと、グラスリー上院議員(共和 党、アイオワ州)が8日に指摘した。

ホワイトハウスのシュルツ報道官は声明で、ルー氏のケイマン諸島 のファンドへの投資は「上院にとって初耳ではない」と指摘。同氏が 「税金を全額納めているほか、すべての収益および投資損益を申告して いる」とした上で、「ファンドの創設や運用などには携わっておら ず、10年に持ち分を売却した際には純損失を出した」と説明した。

原題:Treasury Pick Lew Faces Queries on Citigroup Along With Medicare(抜粋)

--取材協力:Ian Katz.

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