【個別銘柄】金融株が活況、ソフバンクや日写印急伸、日産自安い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

金融株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が前週末比4.8% 高の217円、野村ホールディングス(8604)が5.5%高、大和証券グルー プ本社(8601)が4%高など。東証1部業種別上昇率で証券・商品先物 取引は1位、銀行業は2位だった。元財務官で、アジア開発銀行 (ADB)の黒田東彦総裁は11日、日本銀行の物価見通しが目標の2% に達していないことから、「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化 できるだろう」と発言。引き続き金融緩和による恩恵が期待された。

輸出関連株:東芝(6502)が2.9%高の421円、キヤノン(7751) が2.2%高など輸出の一角が堅調。ブレイナード米財務次官が日本の経 済対策への支持を表明したことを手掛かりに11日の海外為替市場では円 売りが加速し、円は対ドルで一時94円46銭と2010年5月以来の円安値を 更新した。トヨタ自動車(7203)は一時5050円まで上げ、4年5カ月ぶ りに5000円台を回復する場面もあった。

ソフトバンク(9984):4.7%高の3545円。連邦通信委員会(FC C)が同社によるスプリント・ネクステルの買収審査を予定通りに行う 観測が高まったことが好感された。米紙ニューヨーク・ポストは9日に 関係者の話として、米衛星放送会社ディッシュ・ネットワークによる審 査停止要請を退けたと報道した。

日本写真印刷(7915):値幅制限いっぱいのストップ高となる400 円(27%高)の1909円で、東証1部値上がり率1位。13年3月期最終損 失予想を114億円から78億円へ変更した。前期実績は287億円の赤字で、 赤字幅が縮小する見込み。為替相場が円安基調となっていることが要 因。1-3月の想定為替レートは1ドル=85円としている。円安効果を 背景とする中期的な業績回復期待が強まった。

電通(4324):10%高の2838円。12年4-12月営業利益は前年同期 比24%増の381億円だった。野村証券では10-12月営業利益は前年同期 比1%減とほぼ前年並みの水準を確保した底堅い決算だったとした上 で、同四半期を底に国内広告モメンタムは改善が続いているなどとして 今期以降の業績予想を増額。目標株価を2600円から3100円に引き上げ た。

サンドラッグ(9989):10%高の3820円。12年4-12月営業利益は 前年同期比14%高の185億円だった。据え置いた通期計画(240億円)に 対する進ちょく率は77%。大和証券では、自助努力により収益性を改善 させており、同社の安定した利益創出力を改めて確認する好決算だと分 析。通期計画は据え置かれたが、超過の可能性が高いとの見通しを示し た。

マツダ(7261):4.9%安の291円。クレディ・スイス証券は投資判 断を「アウトパフォーム」から「中立」へ引き下げた。株価変動率が極 めて高いこともあり、円の先安観に対する確信がない限り、この水準か らのロング・エントリー(買いでの投資開始)は推奨しない、と指摘。 株価変動率を考えると、理論バリュエーションは収益性の高さに対して 大幅にディスカウントされるため、現在の株価は概ね適正としている。

荏原(6361):10%高の393円。12年4-12月営業利益は前年同期 比15%増の69億5600万円だった。風水力事業やエンジニアリング事業の 利益増が貢献した。4-9月時点の62%減益から大幅な改善を示したこ とで、業績回復を評価した買いが優勢となった。

ホシデン(6804):6.1%高の540円。13年3月期営業損益予想を3 億円の赤字に下方修正した。従来予想は10億円の黒字。ただ、シティグ ループ証券では、アミューズメント組立事業の出荷数量見通しが下がっ たことが下方修正の要因ながら、来期に向けては同事業や移動体通信向 け機構部品など収益成長の柱が明確に存在していると評価。来期への不 透明感は感じられず、決算後の株価は堅調に推移するだろうと予想し た。

日産自動車(7201):3.8%安の950円。12年10-12月の純利益は前 年同期比35%減の541億円となり、ブルームバーグが集計したアナリス トの予想平均597億円を下回った。欧州のほか、日本車不買運動があっ た中国、販売競争が激化している米国での厳しい事業環境が要因。

いすゞ自動車(7202):6.7%安の574円。12年4-12月営業利益は 前年同期比41%増の903億円となった。ASEAN中心にトラック販売 が増加したことなどが要因。会社側では通期計画(1260億円)を据え置 いた。シティグループ証券では10-12月はサプライズなしとしながら も、同証券で1340億円を見込んでいる通期予想の会社側の据え置きはネ ガティブと指摘した。

太平洋セメント(5233):7.7%安の229円。12年4-12月期営業利 益は前年同期比28%増の241億円だった。クレディ・スイス証券では、 好調な内需などを考えるとやや物足りない印象とし、今期計画に対して は上振れと下振れ要素が混在だが、今期は会社計画400億円を若干下回 る着地が現実的と現時点では考えると指摘した。

カルソニックカンセイ(7248):12%安の347円。8日に13年3月 期営業利益予想を従来の180億円から100億円へ下方修正した。前期比で は54%減まで減益幅が拡大する。日本でのエコカー補助金終了に伴う販 売台数の落ち込み、中国における日本車販売の減少から操業度が低調に 推移することが響く。

横河電機(6841):4.9%安の941円。12年4-12月営業利益は前年 同期比8.2%増の101億円と、4-9月時点の29%増益に比べて増益幅が 低下した。決算説明会資料によると、会社側では今期計画の前提となる 為替レートを円安方向に見直しながらも、営業利益計画については従来 予想を据え置いた。

ベネッセホールディングス(9783):7.8%安の3675円。13年3月 期営業利益予想を従来の400億円から380億円へ減額修正した。前期 比12%増へ増益幅は縮小する。国内教育事業領域での進研ゼミの会員数 やシニア・介護事業領域の高齢者向け生活ホームの入居者数などが計画 に対して未達であることが要因。ブルームバーグ・データによるアナリ ストの事前営業利益予想平均は408億円だった。

ルネサスエレクトロニクス(6723):8.4%安の262円。13年3月期 営業損益予想を260億円の赤字に大幅下方修正した。従来予想は210億円 の黒字。自動車・電子機器メーカーの中国向け生産減に伴う需要低迷に 加え、大型商談案件を抱えた民生機器向けも低調だった。修正後の営業 損益予想は、ブルームバーグによるアナリスト予想平均である1億7000 万円の黒字を下回った。

ニチコン(6996):2.4%高の871円。8日午後2時に発表した決算 を受け、野村証券では目標株価を550円から970円に引き上げた。民生向 け需要環境は依然本回復には至らないが、箔使用量の大きい中高圧・大 型品の稼働益は大きく、損益は徐々に改善すると指摘した。投資判断は 「中立」に据え置き。

蛇の目ミシン工業(6445):14%安の83円。13年3月期純利益見通 しを従来比80%減の1億円(前期比52%減)に下方修正した。アジア市 場での設備投資の急激な減速、急激な円安による一時的な為替評価損計 上が響く。

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