債券先物は続伸、需給良好で超長期債に買い-円安・株反発で上値重い

債券先物相場は続伸。需給環境が良 好な中、日本銀行が国債買い入れ輪番オペを実施したことで超長期債を 中心に買いが優勢となった。半面、円安進行や国内株高を受けて相場の 上値は重かった。

東京先物市場で中心限月の3月物は5営業日続伸。前週末8日終値 に比べて4銭高の144円26銭で始まり、直後に8銭高の144円30銭と1日 以来の高値を付けた。その後、日経平均株価が200円を超す上昇幅とな ると、売りが優勢になり、一時は8銭安の144円14銭まで下落した。引 けにかけては再び買いが優勢となり、結局は144円30銭と、この日の高 値で終えた。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「超長期債は 先週の流動性供給入札から需給が良いことが明らかとなり、きょうは輪 番オペも入って、需給が引き締まり堅調だ」と指摘した。

超長期債が堅調。20年物の141回債利回りは8日終値に比べて、一 時1.5ベーシスポイント(bp)低い1.76%と、1月24日以来の低水準を付 けた後、1.765%で推移。30年物の37回債利回りは2bp低い1.965%と、 1月24日以来の水準に下げている。

長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回りは0.5bp高 い0.755%で始まった後、1bp高い0.76%に上昇。その後は徐々に水準 を切り下げ、午後2時すぎから横ばいの0.75%で推移。5年物の107回 債利回りは横ばいの0.135%。

日銀が午前実施した輪番オペの結果によると、残存期間1年超10年 以下には2500億円の予定額に対して1兆353億円の応札があった。10年 超30年以下には1000億円の予定額に対して3396億円の応札があった。

円安

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、米長期金利の動 向や円安・株高は売り材料と指摘。半面、日本銀行が4月以降に金融緩 和を強化するとの観測が引き続き相場をサポートしているとも語った。

海外の外為市場では円が対ドルで下落。ブレイナード米財務次官 (国際問題担当)などの発言を受けて円売りが先行し、一時は1ドル =94円46銭と、2010年5月以来の円安・ドル高水準を付けた。

財務省はあす13日、40年利付国債(2月発行)の利回り競争入札を 実施する。5回債と銘柄統合されるリオープン発行となり、表面利率( クーポン)は2.0%となる。発行額は前回債と同額の4000億円程度。

RBS証の福永氏は、今回の40年債入札について、「事前に相場が 過熱しておらず、この調子でいくと、かなり良いのではないか」と予想 する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニア債券スト ラテジストは、堅調な結果だった前回と同様に今回も利回りの高さを重 視する投資家の需要を背景に無難な入札が予想されると指摘した。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 崎浜秀磨

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