安倍首相:経済界に直談判、脱デフレへ報酬アップ要請-意見交換

安倍晋三首相は12日昼、首相官邸で 「デフレ脱却に向けた経済界との意見交換会」を開き、企業経営者に報 酬引き上げを要請した。

安倍首相は会合のあいさつで、「業績が改善している企業には報酬 引き上げの取り組みをご検討いただきたい」と述べた。甘利明経済再生 担当相は会合後記者団に対し、経済界の出席者からは収益が上がるとと もに賞与や賃金の引き上げは可能との発言があったと述べた。為替につ いて要請はなかったという。

安倍政権は日銀による大胆な金融緩和により、2%の物価上昇目標 の達成を目指しているが、野党からは金融緩和をしても賃上げにはつな がっていないと指摘する声が出ていた。

8日の衆院予算委員会では笠井亮氏(共産党)が金融緩和と賃金上 昇の関係について「金融政策で日銀がお金を刷ればよくなるというが、 これまでだってジャブジャブやってきたのにうまくいかなかった。経団 連は賃上げしないと明言している」と疑問を投げ掛けた。

これに対し安倍首相は、経営者側に対し「なるべく賃上げ、あるい は一時金という形であっても従業員の給与が増えていく対応をしてくれ ればありがたい」との期待感を表明。その上で、「来週、経営者の皆さ んにそうした要請を行いたい」との考えを明らかにしていた。

--取材協力:氏兼敬子、藤岡徹 Editors: 谷合謙三, 沖本健四郎

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