米国株:小幅安、6週連続高で行き過ぎ感が台頭

11日の米国株は下落。先週までの6 週連続高で、S&P500種株価指数は2011年7月以来の割高水準となっ ていた。

住宅関連小売りのホーム・デポは従業員1万人を対象に、ブラック ベリーからiPhone(アイフォーン)に乗り換えると発表。ブラッ クベリーの株価は下げ、アップルは上昇した。検索エンジンのグーグル は下落。シュミット会長の保有株売却計画が売りを誘った。インターネ ット情報サービスのAOLはアナリストの買い推奨を受けて大幅高とな った。

S&P500種株価指数は0.92ポイント(0.1%未満)下げ て1517.01。先週には2007年11月以来の高値に達し、週間ベースでは8 月以来で最長の6週連続高となっていた。ダウ工業株30種平均は21.73 ドル(0.2%)安の13971.24ドル。

セキュリティー・バルー(ミシシッピ州ジャクソン)の最高投資責 任者(CIO)、T.ダグ・デール氏は電話取材に対し、「極端な買わ れ過ぎ相場になっているが、だからと言って上昇が継続しないとは限ら ない」と発言。「しかしエアポケットには要注意だ。大きな下降局面と いうのはあっという間に展開するものだ」と述べた。

S&P500種は年初から6.4%上昇。同指数の株価収益率(PER、 実績ベース)は15倍で推移。ブルームバーグのデータによると、2012年 は13倍まで下げていた。過去60年の平均は16.4倍。

同指数は2007年10月に達した過去最高値まで約3.1%の水準にあ り、09年3月に付けた底値の2倍を上回っている。

「一服は妥当」

ノーザン・トラストのチーフ投資ストラテジスト、ジェイムズ・マ クドナルド氏は(シカゴ在勤)は電話取材に対し、「年初からの好調を 思えば、ここに来て一服するのはよく理解できる」と指摘。「民間セク ターがどうすれば成長できるかが今後の焦点になろう。公的セクターか ら大きな贈り物が届かないことを市場は理解している」と述べた。

ユーロ圏17カ国の財務相会合(ユーログループ)がブリュッセルで 開かれ、キプロスとギリシャへの支援について協議した。15日にはモス クワで、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。

ゴールドマン・サックス・グループは世界の株式に対する3カ月投 資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げ、「最 近の上昇を消化する時間が投資家には必要だ」と指摘した。

「適正水準をやや上回る」

アンダース・ニールセン、ピーター・オッペンハイマー両氏が率い るゴールドマンのアナリストチームは8日付の顧客リポートで、「この 水準から力強く上昇する可能性は短期的に限定されている。今の株価は 当社がこの時点で適正と予想していた水準を、やや上回って推移してい る」と分析した。

S&P500種の産業別10株価指数のうち、石油・ガスや消費者サー ビスなど7指数が下落した。

ブラックベリーは4.6%安。一方のアップルは1%の値上がり。ホ ーム・デポはコーポレート部門の従業員と幹部に貸与してきた端末をブ ラックベリーからアイフォーンに切り替える方針を打ち出した。シェア をアイフォーンやアンドロイド搭載機に奪われ、業績低迷が続いていた ブラックベリー(旧リサーチ・イン・モーション)は先月、最新機種の 発表で巻き返しを図ろうとしていた矢先だった。

グーグルは0.4%下落。シュミット会長が計画する自社株320万株の 売却は約25億ドルに相当し、同氏持ち分の42%に当たる。グーグルによ ると、売却期間は最長で1年。

この日の金融株は上昇。S&P500種産業別10指数の中で最も値上 がりした。シティグループは1.1%上昇した。

AOLは7.4%の急伸。RBCキャピタル・マーケッツはAOL株 の投資判断を「セクターパフォーム」から、買いに相当する「アウトパ フォーム」に引き上げた。

原題:U.S. Stocks Retreat After S&P 500 Index Rallies for Six Weeks(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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