2月11日の米国マーケットサマリー:ユーロが上昇、円は下落

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3397   1.3365
ドル/円             93.97    92.68
ユーロ/円          125.89   123.87


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,971.24     -21.73     -.2%
S&P500種           1,517.01      -.92      -.1%
ナスダック総合指数    3,192.01      -1.87     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.96%       +.01
米国債30年物     3.17%       +.00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,649.10    -17.80   -1.07%
原油先物         (ドル/バレル)   97.01     +1.29    +1.35%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが大部分の主要通貨に対して 上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行 のバイトマン総裁がユーロは著しく過大評価されてはいないと発言した ことが材料視された。

ユーロを下落させようとするユーロ圏の一部政府の試みに警鐘を鳴 らす格好となった同総裁の発言が伝わると、ユーロは対ドルで上げ幅を 拡大した。円は対ドルで2010年5月以来の安値に接近した。共同通信が 報じた甘利明経済再生担当相の発言が売りを誘った。同経済再生担当相 は9日、東京株式市場の平均株価に関し「(ことし3月)期末までに は、1万3千円を目指して頑張るぞという気概を示すことは大事だ」と 述べたという。

ゲイン・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のシニア為替スト ラテジスト、エリック・ビロリア氏は電話インタビューで、「バイトマ ン総裁の発言が大きく影響した。ドイツ高官の発言はユーロ圏最大の経 済大国という観点から他の国の高官よりも影響力がやや大きい」と指摘 した。

ニューヨーク時間午後2時27分現在、ユーロは対ドルで前営業日 比0.4%高の1ユーロ=1.3415ドル。一時は1.3325ドルと1月24日以来 の安値を付ける場面もあった。円は対ドルで0.8%安の1ドル=93円42 銭。6日には94円06銭と、2010年5月5日以来の安値を付けた。円は対 ユーロでこの日、1.1%安の1ユーロ=125円29銭。

◎米国株式市場

11日の米国株は下落。先週まで6週連続高で、S&P500種株価指 数は2001年7月以来の割高水準となっていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は0.92ポイント(0.1%未満)下げて1517.01。先週には2007年11月以来 の高値に達し、週間ベースでは8月以来で最長の6週連続高となってい た。ダウ工業株30種平均は21.73ドル(0.2%)安の13971.24ドル。

セキュリティー・バルー(ミシシッピ州ジャクソン)の最高投資責 任者(CIO)、T.ダグ・デール氏は電話取材に対し、「極端な買わ れ過ぎ相場になっているが、だからと言って上昇が継続しないとは限ら ない」と発言。「しかしエアポケットには要注意だ。大きな下降局面と いうのはあっという間に展開するものだ」と述べた。

S&P500種は年初から6.4%上昇。同指数の株価収益率(PER、 実績ベース)は15倍で推移。ブルームバーグのデータによると、2012年 は13倍まで下げていた。過去60年の平均は16.4倍。

◎米国債市場

11日の米国債市場では10年債が小幅高。取引レンジは過去2週間で 最小の幅だった。米財務省が今週実施する720億ドル相当の国債入札を 前に慎重な展開だった。

米国債利回りは一時上昇した場面もあった。12日には3年債320億 ドルが売り出され。13日は10年債240億ドル、14日は30年債160億ドルの 国債が発行される。オバマ大統領は今週予定されている一般教書演説で 雇用創出に焦点を絞り、景気対策への取り組みを強調するとみられてい る。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「今は動きが止まって いる」と述べ、「景気見通しは依然として不透明で、今週は高利回りで の国債入札もある。入札をこなすために利回りはどの水準にあるべきか という疑問が生まれてくる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時55分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.95%。一時は3bp上げる場面もあった。取引レン ジは1月23日以来で最小。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は1/32上昇して97 5/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。約1カ月ぶりの安値となった。今 週の中国での春節(旧正月)期間中に現物需要が減速するとの観測が強 まった。

バークレイズのアナリスト、スキ・クーパー氏はこの日のリポート で、今週の中国市場の不在は他の地域が需要のギャップを埋める必要が あることを意味し、このため下値がもろくなる可能性があるとの見方を 示した。ユーロ圏の財務相はこの日ブリュッセルで開かれた会合で、キ プロス救済の可能性について協議した。欧州ではイタリア総選挙を控え た不透明感やスペインでの政治スキャンダルを背景に、債務危機の再燃 が懸念されている。

ビジョン・ファイナンシャル・マーケッツ(シカゴ)の金属トレー ディング担当ディレクター、デーブ・メーガー氏は電話インタビューで 「現物の需要不足や欧州に関する不安が相まって、相場を押し下げてい る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前営業日比1.1%安の1オンス=1649.10ドルで終了。一時 は1644.10ドルと、中心限月としては先月7日以来の安値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに上昇。ユーロが対ドル で上昇したことが背景。ウェスト・テキサス・インターミディエート (WTI)と北海ブレント原油の価格差は9日ぶりに縮小した。

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、ドイツ連邦銀行の バイトマン総裁は、ユーロは著しく過大評価されてはいないとし、同通 貨を下落させようとするユーロ圏の一部政府の試みに警鐘を鳴らした。 ブレント原油は一時1.1%下落していたが、下げ渋る展開。ブレントは テクニカル的な抵抗線であるバレル当り120ドルを先週上抜けられなか ったことから値下がりした。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「バイトマン氏の発言で、原油相場 のモメンタムが反転した」と指摘。「ブレントにとっては120ドルが大 きな焦点になっている。ブレントとWTIの価格差は先週、拡大し過ぎ ていた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比1.31ドル(1.37%)高の1バレル=97.03ドルで終了。終値では1日 以来の高値となった。今年に入ってからは5.7%値上がりしている。

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