S&P,格付け改善のため採用した幹部を解雇-「協力」拒否で

格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)が、格付けの改善に向けて金融危機のさなかに採用 した幹部2人を後に解雇していたことが、カリフォルニア州が同社を相 手取って起こした訴訟から分かった。

S&Pは格付けの基準改善と市場の影響排除のためにマーク・アデ ルソン、デービッド・ジェーコブ氏をそれぞれ採用したが、11年には両 氏が配置換えになっていたことがカリフォルニア州地裁に5日提出され た訴状から分かった。

訴状によると、仕組み金融商品を担当していたジェーコブ氏(56) はS&Pへの格付け委託が減り始めた後に、当時社長だったデブン・シ ャーマ氏から「方向を変える」ことを検討するよう求められた。クレジ ット最高責任者だったアデルソン氏が格付け基準を厳しくしたことが顧 客減少の一因だったという。両氏とも「協力」を拒否し、11年12月に配 置換えになったとされる。

カリフォルニア州のほか約15の州と米司法省は、S&Pがウォール 街の銀行から業務を得るために高リスクの借り手へのローン債権を裏付 けとした証券を故意に高く格付けしたとして同社を訴えている。

S&P広報担当のエド・スウィーニー氏とシャーマ氏からのコメン トは得られていない。

原題:S&P Fired Executives Hired to Revamp Grades, California Says (1)(抜粋)

--取材協力:Joel Rosenblatt、Zeke Faux.