スイス・フランはなお過大評価、上限維持が必要-中銀理事

スイス国立銀行(中央銀行)のツル ブルク理事は、スイス・フランの為替水準は高止まりしており、欧州の 先行き不透明感のためフランの上限維持が引き続き必要だとの見解を示 した。

同理事はスイス紙アールガウアー・ツァイトゥングに11日掲載され たインタビューで、「スイス・フランは今現在のユーロに対する為替レ ートでも過大評価されている」と指摘。「物価安定を確実にするために 最低限度の為替レートを維持するのは予見可能な将来において適切な手 段だ」と述べた。スイス中銀は同理事のコメントを確認した。

フランがユーロとほぼ等価となったことを受け、同中銀は2011年9 月に輸出企業の防衛とデフレ回避に向けフランの上限を1ユーロ=1.20 フランに設定した。欧州のソブリン債危機が緩和しつつあることから安 全資産を求める動きが弱まり、フランは下げている。

フランは対ユーロで年初来1.6%下落したものの、5年平均を依然 として11%、07年10月に付けた安値である1.6828フランを27%それぞれ 上回っている。11日の取引では一時0.3%安の1.22923フランを付けた。 チューリヒ時間午前8時半(日本時間午後4時半)現在は1.22768フラ ン。ドルに対しては1ドル=0.9175フランとなっている。

原題:Franc Is Still Overvalued, Cap Needed, SNB’s Zurbruegg Says (1)(抜粋)

--取材協力:David Goodman、Jana Randow.