量的緩和終了めぐりFRBに難問-市場との対話失敗なら混乱も

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、FRBによる債券購入の終了は政策引き締めへの動 きにつながるものではないとの見解を示しているが、それが真実である ことを株式・債券市場に納得させるのに苦労するかもしれない。

FRBは毎月850億ドル(約7兆8600億円)相当の債券を買い入れ ている。債券購入の停止は緩和策からの出口の前触れと市場が解釈しな いようにするため、政策当局者はどのように対応するか調整を進めてい る。バーナンキ議長は昨年12月12日にワシントンで、債券購入の停止は 「政策引き締めへの転換」とはならないことを「強調しておきたい」と 述べた。

バークレイズの米国担当チーフエコノミスト、ディーン・マキ氏 (ニューヨーク在勤)は、トレーダーが前例のない金融刺激策の終了に 備えたポジション調節を進める中で、FRBが失敗すれば時期尚早な金 利上昇を招く可能性があると話す。元FRBのエコノミストであるマキ 氏は「市場がFRBよりも先走りするリスクがある。引き締めは間近と いうことをにおわせずに債券購入停止を示唆するのは、FRBにとって は難しいだろう」と語った。

いわゆる量的緩和第3弾(QE3)の終了は、前の2回の緩和策の 打ち切りよりも大きな意味を持つ。以前の緩和策は明確な量とデュレー ションと共に導入されたからだ。

エンビジョン・キャピタル・マネジメント(ロサンゼルス)創業者 のマリリン・コーエン氏は、FRBが債券購入を終了する際、トレーダ ーに金利は上昇しないと納得させることはできないだろうと予想する。 「市場はピリピリしている。事態が変わるヒントが示されれば、いかな るものでも波紋が広がる」と指摘した。

原題:Fed Easy Credit End Becomes Inside Debate Focusing on QE3 Escape(抜粋)

--取材協力:Liz Capo McCormick.

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