独国債から周辺国債へのシフト進行-米独の国債利回り逆転も

ドイツはここ1年にわたり米国より も借り入れコストで有利な立場にあったが、その強みを失いつつある。 ユーロ圏経済が持ち直すのに伴い、投資家がリターンのより大きいイタ リアやスペイン債に引き寄せられているためだ。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ドイツ国債相場は1 月、同月としては少なくとも1986年以来最悪のパフォーマンスとなり、 オプショントレーダーの間では一段の下落を見込んだ投資が、相場上昇 のほぼ3倍に達している。米JPモルガン・チェースは独10年債利回り が9月末までに2012年2月以降で初めて米国債を上回ると予想してい る。

ユーロ圏のベンチマーク資産である独国債の需要は後退しつつあ る。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏が崩壊するとの懸 念を払拭(ふっしょく)したほか、銀行が緊急融資を2年前倒しで返済 していることが背景にある。信頼感が昨年の債務危機時の水準から回復 する中、独2年債利回りは1月にマイナス圏から10カ月ぶり高水準に上 昇。一方、域内3位と4位の経済大国であるイタリアとスペイン債の独 国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は低下している。

DWSインベストメントのマネーマネジャー、オリバー・エイクマ ン氏(フランクフルト在勤)は「より高利回りの周辺国債券への分散投 資が増えると当社はみており、独国債に圧力がかかる可能性がある」と 予想。「短期的には米国債を選好している」と述べた。

イタリア2年物国債のドイツ国債に対する利回りスプレッドは149 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2011年末付近の720b pから縮小。スペイン2年物国債とドイツ国債の利回りスプレッド は255bpで、7月の最大671bpから縮小している。

原題:Bunds Beaten by Spain Means Yields Above Treasuries to JPMorgan(抜粋)

--取材協力:Emma Charlton、Wes Goodman.