米国債:10年債は小幅安、今週の国債入札控えて商い慎重

11日の米国債市場では10年債が小幅 安。取引レンジは過去約2週間で最小の幅だった。米財務省が今週実施 する720億ドル相当の国債入札を前に慎重な展開だった。

米国債利回りは一時上昇した場面もあった。12日には3年債320億 ドルが売り出され。13日は10年債240億ドル、14日は30年債160億ドルの 国債が発行される。オバマ大統領は今週予定されている一般教書演説で 雇用創出に焦点を絞り、景気対策への取り組みを強調するとみられてい る。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「今は動きが止まって いる」と述べ、「景気見通しは依然として不透明で、今週は高利回りで の国債入札もある。入札をこなすために利回りはどの水準にあるべきか という疑問が生まれてくる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上げて1.96%。一時は3bp上げる場面もあった。取引レン ジは1月23日以来で最小。同年債(表面利率1.625%、2022年11月償 還)価格は1/8下落して97。

年初来リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、米国債のリターンは年初から2月8日までで0.8%のマイナス。こ れに比べて、世界の国債をまとめた指数は0.5%のマイナスとなってい る。10年債利回りは2月4日に2.06%と、昨年4月12日以来の高水準に 上昇した。

トラディション・アシール・セキュリティーズのブローカー、ポー ル・ホルマン氏(ニューヨーク在勤)は、「狭いレンジで動いている」 と述べ、「市場はより高い利回りを望んでいたが、景気動向がもう少し 鮮明になるまでは1.95-2.05%のレンジを抜けにくい」と続けた。

米国債のインターディーラー・ブローカーで最大手のICAPによ ると売買高概算は1975億ドル。1月7日以来の低水準だった。

前回10年債の入札が行われたのは1月9日。最高落札利回り は1.863%だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.83倍と、12 月の2.95倍を下回った。

一般教書演説

オバマ大統領は先週、下院民主党の会合で一般教書演説の内容につ いて、「米国での雇用創出に注力していることをあらためて強調する」 と述べた。一般教書演説は12日に行われる。

ドイツはここ1年にわたり米国よりも借り入れコストで有利な立場 にあったが、その強みを失いつつある。ブルームバーグがまとめたデー タによれば、ドイツ国債相場は1月、同月としては少なくとも1986年以 来最悪のパフォーマンスとなった。米JPモルガン・チェースは独10年 債利回りが第3四半期末までに、2012年2月以降で初めて米国債を上回 ると予想している。

ユーロ圏のベンチマーク資産である独国債の需要は後退しつつあ る。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏崩壊への懸念を払 拭(ふっしょく)したほか、銀行が緊急融資を2年前倒しで返済してい ることが背景にある。

ブルームバーグがまとめた調査によると、米10年債利回りは6月末 までに1.96%、今年の年末までには2.24%になると予想されている。

原題:Treasury 10-Year Notes Trade in Narrowest Range in Two Weeks(抜粋)

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